発達支援つむぎ 調布「コンポストってなぁに?」
2022.07.11
#発達支援
毎日暑い日が続きます。発達支援つむぎ 調布ルームの畑では夏野菜がたくさん実ってきました。
さらに美味しい野菜を作るために、「コンポスト」を始めました。
コンポストとは、野菜の切れ端や腐葉土を入れ、発酵させた肥料のことです。つむぎ調布ルームはコーヒー豆のかす・腐葉土・卵の殻・野菜の切れ端を入れて作っています。
卵の殻は子どもたちが家から持ってきたものです。いつもなら捨ててしまう卵の殻もコンポストで再利用することで、ゴミの量を減らすことができ、それが栄養のある土を作るためのエネルギーになります。
今年の調布ルームは子どもたちと一緒にSDGsの取り組みに力を入れています。今回のコンポストは、17の目標のうち、目標2の「飢餓をゼロに」と目標7の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に繋がります。
この日は個別支援の友だち同士が協力して、活動に取り組みました。
まずはコンポストの勉強をします。「コンポストって何だろう」「どうして必要なのかな」を考え、コンポストがあることによって畑の野菜が元気に美味しく育つことを学びました。コンポストのある土・ない土の変化がわかるようにイラストを用意して見比べました。
次は実際にコンポストを作ります。まずは卵の殻を手で細かく潰します。
「とげとげしてる」「いい音」などと友だちと話しながら感触を楽しんでいる様子が見られました。なるべく細かくすることを子どもたちに伝えていたので、大きい殻がないかじっくり見ながら潰します。自分でよく見て考えることや、指先の細かな動きを行う事を活動のねらいに入れています。
また、潰している途中で友だち同士、殻の大きさを見比べ、自分の潰している殻の状態を知り、どうしたらよいのかを考えます。これは子どもに身につけてほしい人間力・学びの基礎として「保育所保育指針」が示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」のうち、「自立心」につながります。つむぎ調布ルームでは、上記のSDGsに加えて、10の姿を踏まえた活動を大切にしています。
次は潰した殻をコンポストの中に入れて混ぜます。互いに肩がぶつかる間隔で行ったため、中にはその輪に入ることをためらっている子もいました。一人の友だちが輪に入ることができていないことに気が付き、場所をあけてくれました。
友だちとの間隔が狭いことによって、操作のやりづらさや、輪に入る一歩を踏み出すことが必要になります。ですが、その環境から、相手のことに気がつきやすくなり、相手の立場に立って考えるきっかけになることもあります。
環境設定は大切になりますが、場合によっては環境をあえて整えずに、子ども同士での気づきや考えを伝え合い、試行錯誤する機会を経験できるようにしています。
SDGsは子どもだけではなく、スタッフも取り組むことによって、学ぶことがたくさんあります。失敗もありますが、日々勉強しながら子どももスタッフも成長できるように活動に取り組んでいきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 調布ルーム職員
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