発達支援つむぎ 調布「つむぎ春のお弁当作り」
2023.04.10
#発達支援
発達支援つむぎ 調布ルームでは、異年齢の関わりを大切にしたグループ活動を実施しています。
年度末になり、グループでの活動も集大成を迎える時期となりました。一年かけてじっくり関係性を築いてきたAちゃんとBくん。グループ支援最終日に「お弁当作り」を実施しました。
色のない様々なおかずの絵に色をつけ、はさみで切り取って大きなお弁当箱に盛り付けていきます。しかし今回はただのお弁当作りではありません。「友達のためのお弁当を作ろう」ねらいです。
まずはAちゃんがインタビュアーになり、マイクを介して「どのおかずがいいですか?」とBくんに質問をしました。「全部がいいな~」と小声で呟いているBくんでした。今度はBくんがインタビュアーになり聞いてみると、「ソーセージとだんご」とそれぞれが食べたいものを答えていました。
同じようにBくんもインタビュアーとなりAちゃんに質問をしてみました。少し緊張しているようでしたが、マイクを持つことで気分も上がり、何よりも直前にAちゃんのインタビュアーの見本を見ていたため、最後まで自分で取り組むことができました。
おかずが決まったところで、次は色塗りです。黙々と色塗りをしていたところ、Bくんが「Aちゃん、何味がいいかな?」とおにぎりの具についてスタッフに尋ねてきました。
スタッフ「Aちゃんに聞いてみたら?」
Bくん「何味がいい?」
Aちゃん「ご飯がいい!!」
Aちゃんの好みは、具がない白ご飯のようです。しかし、具のないおにぎりではかわいそうだと思ったのかBくんは「梅干しを入れてあげよう」と決めたようです。Aちゃんも特に嫌がることなく、笑顔でそれを受け入れていました。
また、Aちゃんもそれまでのやりとりを受けて、同じようにBくんに質問をする姿が見られました。「たらこ」が良いとのことだったのでピンクのペンを使って丸を描き、たらこおにぎりを完成させました。
お弁当が出来上がってからは、運動マットの上でピクニックです。
お互いに作りあったお弁当を広げ、スプーンを手に持ち「いただきます!」とあいさつをします。「おいしいね」と言葉をかけ合いながら、ピクニックを楽しむことができました。
今回の活動では、相手のことを考えながら制作に取り組む姿が多く見られました。また、年上であるAちゃんの様子を見て、Bくんも積極的に参加することができたように感じ、異年齢の関りの良さが表れています。次は4月、お弁当を持ってお花見に行こうね!
厚生労働省の「保育所保育指針」に示されている「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」のうち、「言葉による伝えあい」や「豊かな感性と表現」につながります。
文:発達支援つむぎ 調布ルームスタッフ
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