発達支援つむぎ 調布「畑で収穫したトマトでケチャップを作ろう」

2023.09.11

#発達支援

発達支援つむぎ 調布ルームでは子どもたちと一緒に畑で数種類の野菜を育てています。

昨年度は育てた野菜を使って調理活動を行うことがなかなか出来ませんでした。今年度はトマトがたくさん収穫できたので、食育につながる活動をしたいと思い、ケチャップを作り、それをパンに塗ってピザにする調理活動を実施することになりました。

ケチャップ作りは、まずトマトの皮をむくところから始まります。皮をむくことで、ケチャップのような滑らかな食感になります。

次に、トマトをジップロックに入れて手で握ってつぶしていきます。はじめは感触が苦手な子もいましたが、スタッフから「トマト冷たいかな?」「固い部分あるか触ってみる?」などの言葉掛けを行うと、少し袋の上から触ってみて固い部分がなくなるように、指の感触を頼りに固い部分を探してつぶすことができました。

トマトをつぶし終えたら、少し塩を入れて水気が飛ぶまでしっかりと煮込みます。

トマトをつぶす子ども
トマトをつぶす子ども

煮込み終えたらトッピングに移ります。パンの上には煮込んだトマトケチャップ、チーズ、ハム、コーンを子どもたちが好きな順番で自由に乗せていきます。ハムやチーズは道具を使って切ったり、手でちぎって細かくしたり、それぞれの方法でやってみました。コーンの量が多くぽろぽろとお皿に落ちてしまう様子をみて、調整して乗せてみる子もいました。

トッピングを終えたらオーブンレンジで焼いていきます。チーズが溶けていく様子を見る子もいれば、焼きあがるまでにパンの絵本を読んで待つ子もいました。

いざ実食です。普段初めて見たものを食べることは苦手な子が一口、また一口と食べることができた姿をみてスタッフも保護者の方も驚きました。自分で作ったことや、隣で友達が食べている様子をみたことが影響を与えたのかも知れません。

ピザを食べる子どもたち

保護者の方から「これだったら家で一緒に作れそう」とのお声をいただきました。ご家庭でも一緒に買い物に行き、ケチャップを作ることができるように「つむぎ調布スタッフオリジナル ケチャップづくり」に必要なものと作り方をプリントにして掲示や配布しました。

ケチャップづくりのプリント

今回の調理活動では、実際に自分たちで育てた野菜を調理して食べることや、一緒に作った友達が食べていることによって、今まで食べたことがない食べ物でも食べてみようと思う意欲に繋がりました。こうして他者と食を通じて楽しみを分かち合うことは、食べる力や生きる力、意欲の成長へ繋がっていきます。

つむぎ 調布ルームでは引き続き、畑で育てている野菜を使って調理活動を行い、食育に繋がる活動を実施できるように子どもたちと畑活動に励んでまいります。

文:発達支援つむぎ 調布ルームスタッフ

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