発達支援つむぎ 海老名「子どもたちの経験と成長」
2023.10.25
#発達支援
今月の発達支援つむぎ 海老名ルームの活動報告は、徒歩遠足を通した子どもたちの経験と成長について報告します。
2歳~5歳児の子どもたちは徒歩1㎞を歩いて海老名市の三川公園に行きました。
当日はあいにくの不安定な天候で目的地を近場にするか1㎞離れた三川公園にするかを迷っていましたが、子どもたちに状況を丁寧に説明しながら散歩先を自分たちでも考える時間を持ちました。
結果は三川公園に決定。「皆でがんばって歩いて三川公園に行こう!」「おー」と決意を新たに出発しました。このように、ちょっとした場面でも必要な情報を伝えながら子どもたちが考え、判断し、意見を言う機会を持つことで自ら考え、判断し行動できる人に成長することを願っています。
目的地までの道中も成長につながる経験がたくさん見られました。
近隣を歩いている方々への挨拶を通して、地域との交流から社会性を経験し、挨拶を返してもらう喜びから人と関わる意欲に繋がります。
横断歩道の渡り方、信号機の判断など日々の散歩を通して交通ルールを学び、規範意識を持つ経験につなげています。
成長は一人ひとり異なります。運動能力の発達がゆっくりなお子さまも同じ目的地に向かい、楽しそうに歩いていました。同じクラスの仲間は途中で立ち止まり、その子を待ちます。「がんばれー」と繰り返しエールを送っている光景は本当に感動的でした。「待ってくれる仲間がいるから頑張れる」「がんばっている仲間がいるからエールを送る」4月の入園時には見られなかったお互いを意識した姿は、半年間、一つ屋根の下で共に生活することで関係性が育まれた成果です。
雨の予報であった為、事前に子どもたちと一緒に雨宿りする場所を大きな木の下に決めました。リュックを下ろして遊んでいると予報通り、ポツポツと雨が降ってきました。子どもたちはみんなで大きな木の下で雨風をしのぎました。このように友達と場所、時間やものを共有する経験により、集団を意識したり、集団の一員であることを認識できたりするのかもしれません。
たくさん体を動かした後はお楽しみの給食(お弁当)です。献立はおにぎり、から揚げ、茹でた野菜のスティックとオレンジです。おいしいものを食べると子どもも大人も自然と笑みがこぼれます。外で食べるご飯はなぜあんなに美味しいのでしょうか。
外の食事はハプニングもしばしばあります。大事にとっておいたから揚げがポロっと落ちてしまうなんてことも…。その子は代わりのからあげをスタッフからもらうと今度はガチっとお腹と膝でお弁当箱を挟んでいました。失敗から次はどうしたら良いか子ども自身で考える。そんな経験がまた、一つ、成長につながっていくように見えました。
文:発達支援つむぎ 海老名ルームスタッフ
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