発達支援つむぎ 府中「青空の下の体験学習ジャックとダンディとともに」
2022.01.05
#発達支援
新年あけましておめでとうございます。今年も笑顔、元気、そしてあたたかさがいっぱいの発達支援つむぎ 府中ルームを目指してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回は昨年行いました「くにたち馬飼舎」(国立市谷保)での体験学習の様子をお伝えします。くにたち馬飼舎には2頭のセラピーホースがいますが、掘っ立て小屋や土管、水路、広場などもあり、子どもたちは「好きなところで好きなこと」をして元気いっぱいに過ごしました。
ここは掘っ立て小屋の屋根の上。小屋の脇にある階段を登ってここまで来ました。「地面」ではないところを歩く足取りはゆっくりと、慎重に、でもしっかりと木の板を踏みしめていました。はじめは大人の手を強く握りしめながら歩いていました。でも、何度も挑戦しているうちに、いつの間にか、その手の中に大人の手はありませんでした。
掘っ立て小屋の屋根の上に登るルートは2つあります。ひとつは小屋の脇にある階段から登るルート、そしてもうひとつは、立てかけてある板を駆け登るルートです。助走をつけて……「ダダダダダダー」と板を駆け登った、と思ったら、両手両足が板についてズルズルズルズルーと地面に逆戻りしてしまいます。何度も何度も挑戦する姿を見て、自然と「頑張れ!」の声援が響いていました。体験学習の終わりごろには、余裕で板を駆け登る姿がたくさんありました。
くにたち馬飼舎にはジャックとダンディの2頭のセラピーホースがいます。ジャックとダンディの「お家」にちょっとおじゃまして、一緒に散歩をしました。そっと手綱を引いて、そっと歩いて、ダンディと子どもの呼吸はピッタリです。
何やら相談をしています。そっと耳を傾けると…「僕、ここ(リヤカー)に土、入れたいんだけど」「えー!僕、(リヤカーに)乗りたい!」「重くて押せないよ」「…」「…」「…」三人三様の意見が交差していました。気が付けばひとりは別の場所で遊び、ひとりはリヤカーに乗り、もう一人は大人と一緒にそのリヤカーを押していました。いつの間にか、リヤカー問題は解決したようです。
こちらは昆虫探検隊。チョウチョとトンボを探しています。体験学習で初めて会った二人ですが、意気投合して、いざ出発です。「チョウチョ、いるかな?」「まっ、とりあえず行ってみようよ!」そんな声が聞こえてきそうです。
掘っ立て小屋の屋根の上に登ることも、板を駆け登ることも、リヤカー問題解決も、昆虫探検隊も、子どもたちが「ジブン」から始めたことです。うまくできたときの最高の笑顔、うまくいかなかったときの下向きの顔、挑戦するときのキリリとした顔、どんな表情にも愛おしさを感じました。
青空の下、ジャックとダンディ、そして子どもたちと過ごした素敵な一日の様子をお届けしました。
文:発達支援つむぎ 府中ルーム職員
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