発達支援つむぎ 府中「神様を迎える準備 ―しめ縄作り―」
2022.01.31
#発達支援
こんにちは。発達支援つむぎ 府中ルームです。
北風が吹く夕方、いつもは畑仕事をする農園でしめ縄作りをしました。「今日、作るモノは・・・」と職員がしめ縄を出した瞬間、「お正月だ!」と子どもたちの元気な声が農園に響きました。
「しめ縄は神様を迎えるためにお正月に飾るもの」
職員の説明に耳を傾けたあと、しめ縄作りが始まりました。その様子をお伝えします。
「シュッツシュッツシュー」とリズミカルに稲わらに霧吹きをした子どももいれば、「シュー!」と水鉄砲のごとく、狙いを定めて真剣な表情で霧吹きをした子どももいました。
「トントントン」と木槌で稲わらを優しく叩く子どももいれば、「ダンダンダン」と力を込めて叩く子どももいました。
稲わらに水分を含ませて叩くことによって、柔らかくなり、編みやすくなります。柔らかくした稲わらをねじりながら編んでいく作業は、力が弱い小さい手では大変な作業です。
お母さんたちに手伝ってもらいながら編み上げた稲わらに、子どもたちが選んだ干支の紙を貼り、しめ縄は完成です。そばにいたお母さんたちも「上手にできたね!」と嬉しそうな笑顔でした。
夕陽が農園に広がりました。少しはにかんだ表情には出来た嬉しさと、褒められてちょっと恥ずかしそうな照れくささを感じました。
霧吹きを使うことは日常生活において少ないかもしれません。木槌を使うことはもっと少ないかもしれません。非日常と日常を繋ぐ架け橋が「体験」かもしれませんね。
「しめ縄は神様を迎えるためにお正月に飾るもの」
神様、きっと喜んだでしょうね。
文:発達支援つむぎ 府中ルーム職員
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