発達支援つむぎ 府中「トイレットペーパーとティッシュが大変身!?」

2022.03.28

#発達支援

発達支援つむぎ 府中ルームでは異年齢のグループ支援を行っています。この日は室内で製作活動をしました。使う材料は皆さんがいつも使っているトイレットペーパーとティッシュです。これがどんな大変身をするのでしょうか。大変身の様子と子どもたちの姿を紹介します。

トイレットペーパーやティッシュを細かくちぎる子ども

トイレットペーパーとティッシュ、お花紙を細かくちぎりました。親指と人差し指を使って小さく、小さくちぎりました。「ぼく、このぐらいに(小さく)なったよ!」「私のほうが小さい!」「見て!ピンクがいっぱい!」今度はこれをペットボトルに入れました。水がこぼれないように、ちぎったペーパーが落ちないように、そっとそっと両手を使って慎重に入れる姿に「集中力」を感じました。

ペーパーと水を入れたペットボトルを振る子どもたち

次はペーパーが入ったペットボトルを振ります。椅子に座りながら振る、隣の友だちと話しながら振る、「うおぉぉ!」ジャンプしながら振る、そして、時には踊りながら全身を使って振る、子どもたちの振り方はまさに「十人十色」です。「色が混ざってきたね!」「なんか、(ペーパーが)溶けている!」不思議そうにペットボトルを見せ合う子どもたちの目はキラキラしていました。

ペットボトルの中身を型に入れる子ども

さて、今度はペットボトルの中身を型に流しました。サラサラだった水はトロトロに変身していました。そっと型を外し、そっとタオルを置き、伸ばし棒でぎゅっと力を入れながら水気を取りました。伸ばし棒をドンドン叩く子やコロコロ伸ばす子など、みんなそれぞれの「やり方」で伸ばし棒を使いました。

完成したはがき

トイレットペーパーとティッシュは何に大変身したのでしょうか。それは「はがき」でした。いつも使っているトイレットペーパーとティッシュは紙すき作業で紙に変身しました。お花紙や混ぜ具合によって色や模様が異なります。「きれいにできた!」「もっと作りたい!」子どもたちの笑顔と同じぐらい、素敵なはがきが完成しました。

お尻を拭くトイレットペーパー、鼻をかむティッシュ、これらがはがきに大変身する体験を通して、子どもたちは不思議さと達成感、そして楽しさを感じたようでした。手先の動きが少し苦手な子どもは「ちぎる」こと、集中することが少し苦手な子どもは「夢中」になること、話を聞くことが少し苦手な子どもは「作業の工程を聞く」こと、それぞれの素敵な姿がたくさんありました。楽しさは「苦手」を超えていくようです。

さて、みんなが作ったはがきはいったい誰の手元に届くのでしょう。こんな素敵なはがきが届いたら、きっと気分も春めくでしょうね。

文:発達支援つむぎ 府中ルーム職員

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