発達支援つむぎ 府中「つむぎ 府中ルームに、スヌーズレンがやってきた!」
2023.10.30
#発達支援
10月に入り、涼しい日が増えてきました。 様々な行事に参加する子どもが増え、「運動会は、ダンスをするよ!リレーもあるよ」とスタッフに教える子もいます。
先日、発達支援つむぎ 府中ルームで、山口県のNPO法人「スヌーズレンを普及する会」の方々にご協力いただき、初めて「スヌーズレン体験」を行いました。 「スヌーズレン」とは、1970年代、オランダにて始まった感覚統合の手法の一つです。体験者が受け取りやすい感覚刺激に満たされた物理的環境にて感覚刺激を与え、体験者が楽しみやリラックス、安らぎを感じることができます。
今回はまず、部屋を暗くし、ブラックライトを使用して、光るボールやこま、光る絵などの遊びを体験します。子ども自身が遊びを選択しながら、自分が快適だと思う環境を探索したり、リラックスして過ごしたりすることができます。
つむぎに着いた子どもたちは、いつもと違う雰囲気に驚いていました。暗い所が苦手なSちゃんは、部屋の入口に立ち止まり、中をじっと見ていました。スタッフが「こんなおもちゃがあるよ」と見せると興味を持ち、少しずつ部屋の中に入ることができました。
スヌーズレンの部屋には、子どもたちが興味を持った物を自分で選んで手に取れるように、机や床などにスヌーズレン専用のおもちゃを置いてあります。
3Dメガネを手に取ったIちゃんに、スタッフが「どんな風に見えるかな」と聞くと、メガネを着けて部屋の中を歩きます。光る3Dアートに気が付き、「とび出てる!」と指で触れようとしながら確かめていました。
床にある、光っている魚の絵を見つけたAくんは、「魚がたくさん泳いでる!」と言って、自分も魚になりきってポーズをとり、泳ぐ真似をしていました。
スプリングのおもちゃを選んだBくんは、「ヘビだよ~」と言いながら、生き物に見立てて揺らしながら動かします。それを見ていたCくんは、Bくんの動かし方を真似しながら「まてまて~!」と言いながら追いかけ、遊びが広がっていました。
後日のグループ支援では、スヌーズレンを貸して下さった「スヌーズレンを普及する会」の方々へ手紙を書きました。
「自分だったらどんな手紙をもらったら嬉しい?」と聞くと、それぞれ手紙を受け取る人の気持ちを考えていました。「色がついてる手紙がうれしい」と答えたYくんは、手紙に自分が好きな果物の絵を描いて、色を塗っていました。
スヌーズレン体験の中で、この遊びやってみたいなという気持ちが生まれ遊んでみたり、友だちのやっていることに興味を持ち、遊びに加わったりすることができました。いつも来ている場所が「スヌーズレン」を活用した「特別な場所」に変わり、友だちやスタッフ、保護者の方々と普段はできない体験ができました。これからもつむぎに来ると、楽しいこと、面白いこと出会えるな、次はどんなことが待っているんだろうとワクワクする気持ちにつなげていきたいです。
文:発達支援つむぎ 府中ルームスタッフ
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