発達支援つむぎ 府中「『くり祭り』に行ってきた! 食育の秋~栗のホットケーキ編~」
2023.11.27
#発達支援
心地よい涼しい秋風が吹き、公園にはどんぐりが落ち始めてきました。
発達支援つむぎ 府中ルームでは、大國魂神社(東京都府中市に所在する神社)で行われる「秋季祭くり祭り」と、栗を使った食育について、紹介します。
府中市には、府中駅から歩いてすぐのところに、大國魂神社と言われる立派な神社があります。大國魂神社では、9月26、27日に「くり祭り」という祭りが開催されます。昔この地域では、豊富な栗が獲れ、徳川家に献納していたという歴史があり、それが今なお「くり祭り」という形で残り、開催されているようです。
今回は、子どもたちと一緒につむぎ 府中ルームから大國魂神社までの約1.4キロの道のりを歩いて行きました。色々な出店がズラッと参道に立ち並ぶ様子に、子どもたちの目がキラキラとしていました。長い参道を歩いた1番奥に栗のお店があります。網にたくさん入った栗を「どれにしようかな?」とじーと見つめ選び、「これにしよう!」と買うことが出来ました。
さて、栗をルームに持って帰り、今度はその栗を使って、「栗のホットケーキ」を子どもたちと一緒に作りました。栗の実を殻から出す作業です。両手を使い大人でも力が必要な作業ですが、「かたいなー」「んー」と声を出しながら、力を込めて栗を出していきました。だんだん力加減を掴み、子どもたちも上達していきます。本物の栗だからこそ、もっと剥くのをやってみたいという意欲や、なかなか集中が続きにくい子ども集中してやってみるという姿に繋がったのではないかと思います。
剥いた栗は鍋に入れ、牛乳、砂糖などの材料を入れ、煮詰めます。煮詰めている間に、ホットケーキの調理です。何の材料や調味料から入れようか、どっちが先に混ぜる方をやろうかなど、コミュニケーションが苦手な子どももスタッフと一緒にやりとりを重ねながら、子ども同士で協力して作っている姿がみられていました。出来た生地をホットプレートに流し入れ、焼いていきます。途中から、鍋でグツグツ煮込でいた栗のクリームの香りが部屋中をふわっと包みこみ、「なんかいいにおいがする」「食べたいな」など、子どもたちのわくわくした表情と食欲が増してきている姿がみられる場面でした。
「栗のホットケーキ」の完成です。「おいしい」という言葉はなくとも、ひと口食べると、自然とおいしい笑みがこぼれ、その笑みで保護者もスタッフも自然と笑みがこぼれますね。食を通して、一緒に気持ちを共感、分かち合うことの大切さを改めて感じた場面です。お皿についた最後の小さな栗まで食べてしまうほど、美味しいということが伝わりました。
府中という地域ならではの祭りを知り、自分の足で歩き、地域の行事を経験する楽しさや、食材に触れ、いただくという、地域から食育への繋がりを子どもたちと一緒に経験することができました。
自分の地域を大切に、子どもたちと一緒に成長を楽しみたいですね。
文:発達支援つむぎ 府中ルームスタッフ
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