発達支援つむぎ 府中「手作り味噌の天地返し」
2024.07.01
#発達支援
こんにちは。発達支援つむぎ 府中ルームです。梅雨の気配が感じられる季節になってまいりました。今回は昨年度2月にグループ支援で行った手作り味噌の「天地返し」の様子をお伝えします。
まず始めに、「空気」「麹菌」2つのキーワードをポイントにして、なぜ天地返しが必要なのかという説明を紙芝居形式で行いました。味噌はどんな材料で出来ているのかクイズを行うと「まめ」「さとう」「米」「しお」とたくさんの回答が揃いました。答え合わせを行い、子どもたちに味噌は好きか尋ねると「好き!」「匂いが嫌い」と子どもたちの反応も様々です。そして味噌を美味しくしてくれる麹菌の話をイラストも交えて始めると「え!こんなのが味噌の中にいるの?」「なんかかわいいね」と興味も湧いてきます。
樽に入った味噌にいる麹菌を3つに分けて、底にいる麹菌だけ少ないことに注目して「下だけ少ないよ」「可哀そう」と違いに気が付きます。麹菌は、空気が好きなので、底の味噌にいる麹菌にも空気を食べさせてあげよう、いうことで活動に取り組んでいきます。普段、目で見ることのできない菌の存在や働きを知る良い機会にもなりました。
まずは、誰が何番の味噌を樽に移し入れるか順番を決めていきます。底の味噌が一番上に来るように、上の味噌が③、真ん中が②、一番底が①と順番を決めて、ボールに分けていきます。味噌が分かれたら、樽に戻すための「味噌玉づくり」を行います。隣の友達に「これくらいの大きさだよ!」と味噌玉を作って見せている子がいて、相手に伝えるやりとりが自然と生まれていました。
味噌は順番を間違えないように樽へ戻していきます。樽に入れた味噌玉は樽の中で空気を抜きながら平らにします。順番を確認する子と、樽に味噌を戻す子、と役割分担を友達同士で行いながら取り組みます。
自分の順番になると味噌の香りを楽しみながら、味噌をこぼさないよう慎重に味噌玉を樽に入れて潰して平らにしていました。全ての味噌が樽に戻ると「おいしくなってね!早く食べたいよ!」と年長の男児が完成に期待を膨らませていました。
完成は今年12月頃の予定です。楽しみですね。完成した味噌をまた新たな食育活動で使用していきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 府中ルームスタッフ
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