発達支援つむぎ ふじみ野ルーム「登園自粛中の代替支援について」
2022.04.12
#保育園
発達支援つむぎ ふじみ野ルームでは、新型コロナウィルスの影響で登園を自粛している利用者様に向けて、電話やWEBを使った代替支援を行っております。
電話支援では、保護者様が困っていることや不安に感じていることを聞いたり、家庭での1日の過ごし方を聞いたりして生活の中で行える子どもへの対応の方法について話をしています。
子どもたちも、スタッフと電話で話すことを楽しみにしているようで「はやくかわって」と言い積極的に電話にでると、自分自身のことや、家族のことなど熱心に話をしてくれます。
また、「友だちやヤギはどうしているの?」と園の様子を気にかける姿もうかがえました。園生活の中では、1人遊びが中心の子どもも、友だちを意識していることが伝わってくるような会話でした。
普段は一方的に話をすることが多い子が、自然とスタッフの話をよく聞いたり、言葉のキャッチボールを上手にして会話を続けることができたりと、電話を使用することで新たに見える子どもの姿がありました。
WEB支援ではオンラインで、子どもと顔を合わせて一緒に歌を歌ったり絵本の読み聞かせをしたり、時には事前にご家庭にお届けしたスライム作りの材料を使って、画面越しに一緒に製作したりといろいろなことに取り組んでいます。
はじめのうちは不思議そうにパソコンをのぞき込んでいた子も、すぐに慣れて活動を楽しめるようになりました。小学校からタブレットを使用するなど通信技術を活用したコミュニケーションが増えるこれからのICT社会を生きる子どもたちにとって良い経験になっていると思います。
コロナ禍により人前でマスクを外すことが難しくなっている中で、マスクを外して口元を見せながら話ができることは言葉の発達に繋がります。実際にスタッフの口の動きを真似て発語する姿もみられました。
いつもは折り紙の本を一人で読んで完成させることができる子も、本ではなくスタッフの手元を見て、折り方を言葉で聞いて完成させることで、相手の話すペースに合わせることや集中して話を聞くことができていました。
園内の様子を撮影しながらWEB支援を行った際には、子どもから撮影して欲しい場所の要求がありました。大人では見逃してしまいそうな、矢印から出口に向かう非常口のピクトグラムもその1つです。日頃、園内に入室できない保護者様にとっては、子どもの好きな場所、子どもの目線を知る良い機会となりました。そして、どんな友だちと一緒に過ごして園でどんな生活しているのかを知るきっかけにもなったことと思います。
また、スタッフにとっては園とは違うご家庭でリラックスした子どもの様子をうかがえる良い機会となりました。
今後も工夫を凝らした支援に努めていきたいと思います。
何よりも早く新型コロナウィルスが終息して子どもたちが安心して登園できることをスタッフ一同願っております。
文:発達支援つむぎ ふじみ野ルーム職員
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