発達支援つむぎ ふじみ野「健康な心と体を育む保育」

コロナ禍では大人も子どもも「健康」について今まで以上にとても意識して過ごしているのではないでしょうか。

保育所保育指針にある幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の項目の一つに「健康な心と体」があります。

健康な心と体を育てるということは体を動かす、遊ぶ、生活リズムを整えることはもちろん、自分で自分のことを守る力を育てることがあげられています。

マンスリーコースに来ているAちゃんの場合、入所当時は水分補給を嫌がり体の前でうでを大きくバツにして飲みたくないという意思表示をしていました。そこでコップを口元に持っていき飲むように伝えることは簡単ですが、自ら喉の渇きに気が付き、水を飲むことが心地いいものと感じることが健康な心と体を育み、自分で自分のことを守る力になっていきます。

そのためにスタッフがすることは特別な支援でも訓練でもなく、子ども自身が日々の生活の中で好きな遊びや活動を通して身につけるよう支援します。

例えば

Aちゃんの好きなおままごと遊びの中で友だちやスタッフと飲むまねをして楽しむことでコップを上手に傾けることができるようになりました。

おままごとの延長で実際にお茶を飲むときにも「かんぱい」「おいしいね」などのやり取りを繰り返し行いました。さらに、友だちやスタッフがおいしそうにお茶を飲む姿を見る機会を多く設けました。

すると、水に触れることが心地良いと感じて、濡れた手を口に持っていくことや自らジャグに向かう姿が見られるようになりました。

その後、スタッフに差し出されたお茶を嫌がらずに飲むことや、自ら要求することができるようになりました。

遊びや活動の中で育ってほしい姿のために子どもたちの発達に見合った援助ができるよう今後も保育の質を高めていけるよう努めます。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルーム職員

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