発達支援つむぎ ふじみ野「子どもたちの『やってみたい』を大切に~運動会を通して」

発達支援つむぎ ふじみ野ルームは、ふじみ野どろんこ保育園と併設しています。園児と一緒に遊びや活動を行っているマンスリーの子どもは、もちろん運動会も一緒に開催、参加します。

徒競走、玉入れ、リレーその他、子どもたちの間で流行っている忍者修行ごっこを取り入れた競技・・と様々な競技がある中、マンスリーの子どもたちは、発達段階に合わせた競技に「それぞれの子どもなりに参加できる方法」での参加をしました。

「忍者修行」という競技の様子
「忍者修行」という競技の様子

「忍者修行」という競技の中にある戸板登りを行っている様子です。立てられた板に手足を使って乗り越えるという競技でしたが、H君なりの参加で戸板の下からくぐって越えていくという姿が見られました。

練習している時は友だちの行っている様子を見ていることが多かったのですが、当日は友だちが終わったタイミングで自ら参加する姿が見られました。跳び箱も自力で登り、上まで登りきると嬉しそうな表情をしていました。

年長児による「竹登り」の様子

年長児が行う「竹登り」。去年年長がやっていた竹登りを見て「竹のぼりやりたい」と言っていたS君。年長になり、いざ竹のぼりの練習が始まると嬉しそうに参加する姿がみられました。

のぼるのにコツが必要な競技であるため、何度も苦戦をしながら、スタッフが部分的に足場を作ったり、さらに周りからの応援があったりしたことで、最後まであきらめずに見事に上まで登りきることができていました。

そして運動会の最終種目は、園児のみんなと一緒に日常的に行っている日本舞踊の「荒馬」を行いました。日ごろから練習をしていることもあり、S君、H君共に太鼓の音が始まると友だちと一緒に参加する姿が見られていました。

保護者の方を招いての運動会はS君、H君にとって今回が初めての出来事でした。また、小学校を借りた会場であったため、初めての場所でもあり緊張する姿も見られていました。それでも、日々の活動や遊びの中で経験してきた事を、それぞれ思い切り披露できる場となりました。

自分のタイミングで参加ができた姿にスタッフも子どもたちの成長を感じました。

大人が無理に誘うのではなく、スタッフがまずは楽しむ姿を見せることで、子どもが「やってみたい」「楽しそう」と感じながら参加できるようきっかけ作りを行っています。

今後も、運動会という大きな行事だけでなく、日々の生活での遊びや活動の中でも子どもの「やってみたい」を大切にしていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルーム職員

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