発達支援つむぎ ふじみ野「見て、触れて、感じよう。どろんこの秋祭り」

ふじみ野どろんこ保育園と発達支援つむぎ ふじみ野ルームは、併設園としてより混ざり合いながら保育や支援を行っています。

11月に、「どろんこ保育園の日課」に広く参加してもらえる祭りを開催しました。

「子どもたちには日課として取り組んでいることを披露することで喜びを感じてもらいたい、保護者の方には日課を知り体験してもらうことでどろんこの保育を理解してもらいたい」という思いを元に各コーナーを設けました。

当日は園児だけでなくつむぎをご利用されているご家族も多数参加してくださいました。

 鼓を叩く子どもたち

「ステージコーナー」では、日々取り組んでいるさくらさくらんぼリズムや荒馬踊り、わらべうたなどの触れ合い遊びを保護者と共に楽しんでもらいました。

子どもたちは、大勢の人の前でも緊張せずに元気に踊り、来場された保護者の方も踊りの輪に入って、笑顔が溢れました。

鼓を叩くコーナーでは、大きな音に驚く姿も見られましたが、友達の叩くリズムを真似ていくうちに、楽しさを感じて繰り返し叩いている子が多くいました。

「踊るのが楽しい・叩くのが楽しい」といった気持ちから主体的な参加ができる場となっていたように思います。

かまどで五平餅を焼く様子

「かまどコーナー」では、おやつの人気メニューの五平餅をかまどで焼いて提供しました。味噌は園児が保育の中で作った味噌を使いました。かまども使い炭火焼でこんがり焼いた五平餅はとても大人気で何回もおかわりをする子どももいました。

「制作コーナー」ではどんぐりや廃材を使ってリース作りをしたり、干し柿作りをしたりして大盛況でした。日ごろの保育で作った制作も一緒に飾り、作った物を見てもらい認めてもらったり褒めてもらったりする事で、とても嬉しそうな笑顔を見せてくれていました。

ヤギのお世話コーナーで餌やりを体験する親子

「ヤギのお世話コーナー」では、小屋の掃除を体験してもらったりえさやりを体験してもらったりしました。つむぎに通う子どもはきなこ(ヤギ)の事が大好きで、「めーめー行こう」と会えるのを楽しみにしています。掃除やえさやりを体験してもらうことで、更に愛着がわいたように感じました。

足湯を楽しむ子ども

裸足保育を体験してもらったあとの足を洗ってもらう「アロマ足湯コーナー」では保護者も子どもたちも香りに癒されました。子育て支援センターで人気のアロマ教室の先生をお呼びしての贅沢なアロマ足湯は、男の子に大人気だったようです。

「良い匂いだね」「何の匂いかな ?」などの会話が聞かれ、多くの子どもが裸足保育を体験した足を温めていました。

今回、つむぎが開催するお祭りに園児や地域の方が参加していただくのは、初めての試みでした。つむぎを利用している子どもの中には、初めてのこと、いつもと違うことが極端に苦手だったり、人混みに恐怖を感じたりする子どもがいます。

大きな行事だと、参加できなかったり、安心して過ごすことができなかったりします。保護者の方々にも安心して楽しめるお祭りを開催したいと思い、日頃取り組んでいる活動を披露できるような内容で計画しました。

当日は「いつもの姿」を見てもらうことができ、保護者の方からも「こうやって遊んでいたから服が真っ黒だったんですね。こんな事も出来るようになったんですね」などの声をいただきました。また、保育の中で作った物を展示したり、スタッフが選んだ「これぞどろんこ保育園」と思う写真を掲示しフォトコンテストにしたりしたことで、子ども達の日常をより身近に感じてもらうことができました。

子ども達からも「たのしかった」「もっとやりたい」などの声をたくさん聞くことができ、祭りが終わってしばらくたっても「荒馬やった」「だんご美味しかった」と話をしてくれています。

つむぎの子どもだけでなく、園児からも「また、やろうね」などの嬉しい言葉が聞かれていました。いつもは、中々自分の意見を言えない子が、「楽しかった」と目を輝かせて伝えに来てくれた姿が忘れられません。「楽しかった経験」が子ども達の原動力になり「もっとやってみよう」という意欲につながっていくのだと感じられる祭りになりました。

これからも、つむぎと園とが混ざり合って子ども達が「やってみたい」「楽しい」と感じられる保育を行って行きたいと思っています。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルームスタッフ

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