発達支援つむぎ ふじみ野「体験活動『春の畑仕事』を開催しました」

発達支援つむぎ ふじみ野ルームでは、年に5回程度の頻度で体験活動を行っています。体験活動とは、食育や季節の行事をふまえた様々な体験を親子で経験できる特別プログラムです。昨年度は玉ねぎの皮を使った染物や園庭かまどで竹パン作りなどを行いました。

今年度最初の体験活動は「春の畑仕事」と題し、田植えや野菜の苗植えを行い、たくさん働いた後に羽釜で炊いたどろんこ米を食べるという内容を企画しました。体験活動により意欲を持って参加できるように、自分たちで園庭に田んぼを作ったり、種からトマトの苗を育てたりと、事前の準備を子どもたちと行ってきました。

当日の朝は台風の影響で雨が降り続き園庭での開催は諦めかけていたのですが、開始時刻に奇跡的に晴れ間が見えはじめました。まるで畑仕事のスタートを待ちわびていたかのような太陽の登場で、大人も子どももウキウキと園庭に繰り出しました。

つむぎでは子どもたちの「やりたい!」という意欲に基づいて自分たちで選択した活動の中で、様々な動きややりとりを経験し成長を促していきたいと考えています。今回の体験活動でも複数のコーナーを用意し、興味をもった活動から取り組めるようにしました。

雨の影響で作った田んぼは水没していたため発砲スチロールの箱に田植えをしました。まずは土と水を自分たちで混ぜて泥づくりを行いました。腕全体を使ってかきまぜる子もいれば、シャベルを使う子もいますが、自分でできることを選び取り組んでいました。稲を植える際には、指先でつまんで泥の中に押し込むという工程が意外と難しく、倒れてしまう稲に苦戦しながらも一生懸命に取り組んでいました。

発砲スチロールの箱で作った田んぼ

野菜苗コーナーでも最初は土作りからスタートです。園で飼育しているヤギの糞や落ち葉を混ぜて作った堆肥と土を混ぜてプランターに入れました。力がいる作業でしたが、プランターがいっぱいになるまで頑張って土を運んだり、友だちと協力しながら行ったりする姿が見られました。種から育てたトマト苗だけでなくオクラやナスなどたくさんの夏野菜の苗を植えました。

夏野菜の苗を植える様子

一番盛り上がったのは泥遊びコーナーでした。前日からの大雨のおかげで園庭には大きな水たまりができており、泥水に浸かり感触を味わったり、ドロドロの斜面を滑って楽しんだりしました。子どもたちだけでなく大人も裸足になって思い切り楽しんでいる姿が印象的でした。

ドロドロの斜面を滑って遊ぶ子ども

最後はお楽しみのおにぎりタイムです。炊き立てのごはんを覗き込んだ子どもたちからは歓声があがりました。たくさん遊び、働いた後のごはんはとびきりおいしかったようで、みんな笑顔でほおばっていました。

炊きたてのごはんをのぞき込む子ども

心も体もお腹も満たされた今回の体験活動でしたが、これで終わりではないのが畑仕事の大変なところです。今後も支援の中で世話を続けていき、食育活動へとつなげていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルームスタッフ

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