発達支援つむぎ ふじみ野「言葉の土台を育む支援」

今回は、発達支援つむぎ ふじみ野ルームの親子グループの活動を紹介したいと思います。

現在親子グループは、週に一回、就園前の3組の親子で実施しています。親子グループでは、併設しているどろんこ保育園の園庭や近隣の公園などの戸外で過ごす時間を十分にとっています。戸外活動は、五感を刺激する自然や生き物、友だちとの出会いに溢れています。自分の肌や目、耳、鼻、口を使って体験したことは脳の発達を促すとも言われています。

手に泥をつけた子ども

雨上がりのぬかるみの泥に触れ、その冷たさや重さを感じながらじっと観察しているこの写真からは、肌で感じたことを頭の中でよく考えて理解しようとしている様子が伺えます。

卵をじっと見る子ども

こちらは、うみたての鶏のたまごを見つけそっと手にとり、そのあたたかさに感動している子どもの様子です。「そっと」という抽象的な言葉をホンモノに触れることで理解し、命の尊さも肌を通して実感することができました。

ダンゴムシを観察する様子

近隣の公園で丸太の裏に隠れていたダンゴムシを見つけた二人は、顔を寄せ合いながら指先でそっと触れ、見つけた喜びをそばにいる大人に伝えます。

他にも園で飼っているヤギに葉っぱをあげたり、焚き火で芋を焼いて火の熱さや煙たさを感じ、焼き芋のおいしさも知ったりと、家庭ではなかなかできない体験ができる機会を設けています。

こうしたホンモノに触れる体験を通して心を揺さぶられ、様々な言葉を、実感を持って理解していきます。また「伝えたい」「共有したい」という意欲も芽生えてきます。単語の名前を覚えることや言葉を真似して言うことよりも、体験を通して言葉の土台となる豊かな感性や他者への信頼感、コミュニケーションへの意欲を育む支援を丁寧に行っている点がふじみ野ルームの親子グループの特徴です。今後も、人生の根っことなる乳幼児期に豊かな体験を積み重ね、コミュニケーションの力を育んでいきたいと思います。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルームスタッフ

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