発達支援つむぎ ふじみ野「やってみたいを育むため」

発達支援つむぎ ふじみ野ルームのマンスリー利用の子どもたちは、併設するふじみ野どろんこ保育園のスタッフや子どもたち、ヤギや鶏などの生き物とも一緒に混ざり合って過ごしています。

「生きる力を育てる」の理念のもと、子どもたちの見る力や、考える力、運動能力、感覚機能、コミュニケーション力を育むために、全てのスタッフが子どもたちと共に楽しみ、ワクワクする時を過ごしています。

まずは大人が遊びや活動を楽しむ様子や思考する姿をみせたり、方法の多様性を示したりすることで、子どもたちのやりたい気持ちを引き出し、様々な体験への第一歩を踏み出すことができるよう、子どもたちの姿を見守りながら支援を行っています。

スタッフの手に絵の具をつける子どもたち

学ぶ力は興味を持つことからはじまります。一人一人の発達や性格には違いがあり活動へ意欲的な子どもがいる一方で、感覚に過敏さがあったり他者との関わりが苦手だったりすることで活動に一歩踏み出せずにいる子どももいます。

見る参加や間接的な参加など、その子なりの参加の仕方を尊重することで安心して取り組む事ができます。興味の幅が広がることで、友達と関わる機会が増え言葉の獲得や道具の操作を知るなど様々な学びに繋がっていきます。

スタッフと一緒に太鼓をたたく子どもたち
スタッフと一緒に人形で遊ぶ子ども

大人が笑顔で楽しむ姿を見せることで興味をそそられ、やってみたい気持ちが高まります。笑顔には、安心感をもたらす効果もあります。安心することで、失敗を恐れずにチャレンジすることができたり、物事への集中力や想像力が高まったりと、他者との関りが豊かになりことにより、自己肯定感を高めることに繋がります。

園庭で、水たまりに写る自分の姿を見て楽しむ子どもとスタッフ

こちらの写真は、自分たちの姿が水たまりにうつることを発見した瞬間の場面です。

スタッフが楽しむ様子を見せ、さりげなく遊びのきっかけ作りを行いました。おもしろそうと気づいたFちゃんが来て、その後次々にスタッフと同じポーズをとっていました。

楽しい様子にEくんも「やりたい」といって遊び始める姿がありました。その後二人はスタッフがその場から離れても様々なポーズをしながら楽しむ様子がありました。自分自身で興味を持って始めたことは、記憶に残る体験になります。

つむぎ ふじみ野ルームでは、やってみたいから広がる発達の可能性に期待し、子どもたちの姿から、興味が向いていることや友達との関わりなどを観察し、ワクワクドキドキの体験や学びのきっかけ作りができるよう思考していきます。

子どもたちから学ぶこともたくさんあります。今後も子どもたちを中心に、スタッフの全力で楽しむ背中を見せながら日々笑顔で過ごしていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルームスタッフ

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