発達支援つむぎ ふじみ野「ホンモノの経験」

発達支援つむぎ ふじみ野ルームでは併設しているふじみ野どろんこ保育園の園児と生活や遊びを共にするマンスリーグループと、少人数で遊びや活動を行うキッズグループがあります。

2つのグループ共に室内だけではなく戸外に出てたくさんの遊びや活動に取り組んでいます。着替えや排せつ、食事の配膳などの身の回りことのから、畑仕事や買い物、調理活動などの生活に基づいた身近な体験活動にも力を入れています。こういった体験活動から子どもたちは実際に目や耳、手など五感を使って感じた「ホンモノの経験」を積み重ねていきます。今回はその中でも〇曜日キッズグループでの支援の様子をお伝えします。

油粘土や小麦粉粘土などの感触に触れ、道具を使う練習を行う様子

去年度まではご家族と一緒に調理活動を行っていた〇曜日キッズグループでしたが、子どもたちの成長から今年度からは子どもたちだけで行うクッキー作りを計画しました。しかし、粘土や泥などの感触を苦手にするお子さまや道具を使うことが苦手なお子さまもいました。そのため、油粘土や小麦粉粘土などの感触に触れ、道具を使う練習を遊びから経験できるように、日々の支援に設定し継続的に行いました。継続的に行うことで、上の写真の様に自ら楽しみながら粘土を触って、道具を使い遊ぶ姿が見られてきました。

竹串を使って梅のヘタを取り、梅の実に何度も刺して穴をあける様子

 また、感触遊びだけでは梅仕事も行いました。竹串を使って梅のヘタを取り、梅の実に何度も刺して穴をあけました。食べることが好きなこともあり、しっかり手元を見て、竹串を使って梅仕事に取り組むことができました。梅の色や柔らかさ、匂いにも触れ、言葉で伝え合う姿も見られました。

(画像説明文)

そして、本番のクッキー作りでは粉の計量から、生地作り、型抜きまで子どもたちだけで行うことができました。上手に麺棒を使って生地を伸ばしています。上手に薄く伸ばせたことで、型抜きもきれいにでき、笑顔で「できたよ!」と教えてくれました。感触遊びを継続的に行ってきたからこその、達成感に繋がった瞬間でした。

クッキーづくりの様子

今回のクッキー作りでは去年度まで調理活動や食に興味がなかった子も、自ら興味をもって取り組む姿が見られました。そして、最後には作ったクッキーをご家族と一緒に実食することで、「美味しいね」と褒められ、嬉しそうな表情からは満足感や充実感を感じ、自信に繋がったのではないかと思います。

私たちつむぎスタッフは「ホンモノの経験」を大切にするなかで、子どもたちが自ら活動を選択し、意欲的に取り組めるように、「点」ではなく「線」になる継続的な支援を意識して行っています。引き続き、「ホンモノの経験」を支援とし、様々な遊びや体験活動を行っていきます。

文:発達支援つむぎ ふじみ野ルームスタッフ

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