発達支援つむぎ 池尻「みんなの池尻ルーム」

2022.05.26

#発達支援

発達支援つむぎ 池尻ルームも新しい年度が始まって、1カ月が経ちました。3月に卒所した子どもたちが元気に過ごしているかなとふと思い出していると、ランドセルを背負い、礼服を着て遊びに来てくれた子がいました。

「入学式行って来たよ!」

少し緊張した様子でしたが、誇らし気でした。同じように何人かの子どもたちが遊びに来てくれました。保育園の頃と比べ物にならないほどの荷物をランドセルに入れ、「疲れる。でも楽しい」という言葉が聞けて、スタッフは嬉しく感じました。

このように、つむぎ池尻ルームを巣立ってからも、子どもたちの居場所であり続けたいと思っております。また、保護者の皆様もいつでもお気軽につむぎカフェにいらしていただき、くつろぎの時間をお過ごしください。つむぎ池尻ルームスタッフ一同、楽しみにしてお待ちしています。

さて、つむぎ池尻ルームのベランダのプランター畑では、去年、オクラ、なす、きゅうり、スナップエンドウ、ほうれん草、さつまいもなどを育てました。今年度も子どもたちと、今は空のプランターをさまざまな野菜いっぱいに育てるのが楽しみです。種から発芽させ、間引きをし、水をあげ、自分たちで育てることで生まれる何かを愛でて大事にする気持ち。育てた野菜を調理し、食の循環を知ることで、命をいただくことに感謝ができます。

以前は野菜を食べたことがなかった子が、初めて野菜を食べることが出来たことがありました。畑仕事を通して、子どもたちそれぞれが感じる気持ちを大切にしながら、様々な経験を積み重ねていきたいと思います。

空のプランター

こちらは今年度はじまったあるグループ。「景色、天気、お友だち、スタッフと話したこと」を、模造紙3枚分の大きな紙を使って自由表現活動をしました。

「この間まで、桜が咲いていたね」

「桜が散ったからお花見は中止。『ちゅうし』って書く」

「今日は雨だから雨を書こう」「虹グループだから虹を書きたい」

「僕は電車が好きだから電車」

このような自由表現ではみんなで話しをし、意見出し合うことで、書きたいものがどんどん膨らんでいきます。そして、ひとつのものを協力して完成させることができます。

しかしながら、完成までの道のりは容易なものではありません。使いたいペン、書きたい場所、書きたいもの、色など子どもたちそれぞれに思いがあります。相手と意見が異なることしばしば。意見が食い違い、喧嘩をしたり、想いがかなわなかったりとさまざまな感情がうまれます。そのような中で、どうやったら完成できるのかを子どもたち自身で考え、お互いに気持ちを伝えあい、譲り合ったり、協力をしたりとする姿が見られるようになり、結果として、大作が完成し、みんなで達成感を味わうことができるのです。

子どもたちの制作物

これからもつむぎ池尻ルームでは、このように自由表現の活動などさまざまな活動を通して、子どもたち同士で話し合い楽しみながら、主体的に遊びや活動が発展できるような取り組みを続けていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 池尻ルーム スタッフ

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