発達支援つむぎ 池尻「季節イベントを楽しもう、ハロウィンパーティー!」

2022.11.30

#発達支援

発達支援つむぎ 池尻ルームの10月の体験学習では、オリジナルかぼちゃバッグを製作し、子どもたちそれぞれが作ったオリジナルかぼちゃバッグを持って、池尻大橋駅前の商店街に行ってお菓子をいただくハロウィンイベントを開催しました。

製作では指定された場所にのり付けしたり、穴にひもを通したりといった作業がありました。製作開始をしてもなかなか取りかからずにいる子がいました。スタッフが「どうしたの?」と聞くと「のりがないんだ」と言いました。スタッフが「友だちに貸してって言ってみたらどうかな」と言うと思い切って隣に座っている友だちに「のり貸して」と声をかけましたが、「今使っているからダメ」と断られてしまい、どうしようといった表情をしていました。

そこでスタッフが断った子、断られた子に対して「みんな早く作りたいから使いたいね、どうしたらいいかな」と聞き、考える時間を設けました。

すると断った子から「じゃあ一緒に使おう」と意見を提案してくれ、一緒に使うことができました。

かぼちゃバック製作

バッグが完成したら、合言葉を確認して出発です。合言葉は「トリックオアトリート!お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」、みんな元気に大きな声で言えました。

商店街に向かう道では友だちと手を繋いで歩きますが、途中で走りだしたくなってしまった子がいました。急に走り出したので、手を繋いでいた友だちはバランスを崩しそうになり驚いてしまいました。スタッフが走った子に対して「今友だち転びそうになっちゃたね、どうしたらよかったかな」と聞くと「うーん、走っちゃったからかな」と自分の行動を振り返り、どうしたらいいか考えている様子がみられ、その後は少しずつ周囲にも気を向けながら行動することができました。

お店に着くと緊張しているのか立ち尽くす子どもたち。スタッフが「何て言うんだっけ?」と聞くと少し間をおいて「トリックオアトリート!」緊張した表情で言う子どもたちでしたがお店の方から「ハッピーハロウィン」と言われ、お菓子が貰えると嬉しそうな表情をしながら「ありがとう」とお礼を言っていました。

お菓子をもらいにいく子どもたち

八百屋では本物のかぼちゃをハロウィン仕様にアレンジした顔のあるかぼちゃを見て「ええ~!こっちのかぼちゃはかわいくてこっちのかぼちゃはかっこいいね!」とお店の方に話しかける姿も見られました。

また店内の商品を触ろうとした子がいましたがお店の物は他のお客さんが買うものでもあるから触れないといったルールがあることを伝えると触りたかった気持ちを我慢している姿が見られ、そういった経験からお店での適切な過ごし方、関わり方を学べたのではないかと思います。

お店の人の声をかける子どもたち

最初は緊張していた子どもたちもお店の方たちに優しく温かく出迎えられてからは安心した表情で話しかけに行くことができました。自分の気持ちを相手に伝えられたという経験が子どもたちにとっての自信につながったのではないかと思います。

今後も、地域の方とのふれあいを通じて、相手への親しみの気持ちや思いやる気持ちを育み、公共の場、交通ルールなどを学べるような活動を設けていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 池尻ルームスタッフ

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