発達支援つむぎ 池尻「小集団での成功体験」

2024.10.24

#発達支援

こんにちは。発達支援つむぎ 池尻ルームです。今回は、友達に向けて一歩行動できたときのエピソードをご紹介します。

この日はAさんが好きなプリンセスになって、友達と2人で平均台、滑り台、トランポリンで遊びを楽しんでいました。プリンセスを演じているのをわかったのでスタッフが「プリンセス〇〇だね、Aちゃん」等と話しかけていました。

平均台であそぶ子どもの様子

すると近くにいた友達が気付いて「どうぞ、プリンセス」と手を差し伸べ王子様役を演じてくれました。自分の世界を共有できたことでAさんは嬉しそうに笑みを浮かべながら一緒に手をつないで平均台や滑り台を楽しみました。手をつないだ後、別々に遊具を楽しんでいましたが、Aさんは先ほど手をつないだことが嬉しかったのか、友達に近づいて「ん、ん」といいながら手を繋ぎたそうな様子でした。でも友達は気が付いていません。

平均台であそぶ子どもたちの様子

スタッフが言葉で伝えてみたらどうかと促すと、友達に向けて小声で「手を繋ごう」と伝えますが、遊びに夢中になっている友達の耳に届きません。スタッフから「〇〇くん、Aちゃんが何か伝えたいみたいだよ」と教えるとAさんの方を見てくれました。スタッフからAさんに「友達に伝えてみたら?」と伝えると小さい声で「手を繋ごう」と言うことができ、友達も「いいよ」と応じてくれました。

手をつないで、遊ぶこどもたちの様子

大集団の中では踏み出せなかったかもしれないAさんの行動も、スタッフが一緒に見守ることができる小集団活動だからこそ見逃さず適切なサポートができ、成功体験に繋げられました。実践的な環境での成功体験は普段の生活への一歩になります。

今回は室内での一場面ですが、つむぎ 池尻ルームでは戸外活動、植物・生き物を育てる活動など様々な内容を準備し、子どもが自主的に選んだ活動の中で支援をしています。

ベランダで育てた茄子を収穫する様子

ベランダで育てた茄子を収穫する様子

複数の活動から子ども自ら選ぶことで先を見通す力を育てたり、自分で選んだからこそ意欲的に参加できたり、戸外の自然から刺激を受ける中で運動や集団活動に集中して取り組む事ができたり、環境を通して多方面から発達にアプローチして参ります。

言語の発達段階や、集団活動や他者とのコミュニケーション等、お子様のことで悩みや不安がある方は、つむぎ 池尻ルームにてご見学やご相談を承ります。利用者や地域の方へ開放して自由にご利用いただける小さなカフェスペースTSUMUGI CAFEもございます。お気軽にお問い合わせください。

発達支援つむぎ 池尻ルーム

03-6453-2848(平日・土曜日9-18時)

スタッフ一同、みなさまのご来所をお待ちしています。

文:発達支援つむぎ 池尻ルームスタッフ

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