発達支援つむぎ 池尻「命をいただく~魚の解体~」
2024.12.26
#発達支援
こんにちは。発達支援つむぎ 池尻ルームです。今回は東京すし和食調理専門学校にご協力いただき、魚を捌いているところを見せていただき、つみれ汁を作って食べるという体験活動の様子をお伝えしたいと思います。
学校に到着すると、壁一面に貼られた魚を見て喜ぶ子どもたち。知っている魚を見つけると指さして伝え合う姿が見られました。
まず、調理室に入ると、講師の先生が1匹のアジを目の前で見せてくれました。アジの目、口の場所を紹介してもらうと子どもたちも自分の目、口を触って確認する様子が見られました。
アジを捌く様子を見て、「怖い」「赤いよ」と気持ちを伝える様子や、アジの頭が切られた時には「かわいそう」「だめだよ」と言葉にしながらも集中する様子がみられました。骨や皮を捨てているところを見ると「捨てちゃうの?」「捨てたらどうなるの?」と、食材として使われない部分について気にする様子もられました。
捌かれて小さくなったアジを見て「小さくなっちゃった」と、その変化に驚く子どもたち。
アジのつみれ汁に入れる人参と大根の型抜きは子どもたちも挑戦しました。講師の先生の見本を見て両手を使って型を押す姿が見られました。最初は上手く型抜きができなかった子も一度できると「もっとやりたい」と意欲を持って取り組み、達成感に満ち溢れていました。
アジのつみれ汁が完成すると「早く食べたいな」と待ち遠しそうにしている姿が見られました。スタッフがつみれを指さして「これは何が変身したものだと思う?」と子どもたちに聞くと「アジ!」と答えました。魚を捌く過程を見ることでその変化に気づくことができました。
スタッフが「今からアジの命を頂くよ」と言うと子どもから「命をいただいます」という言葉が出てきました。完成したアジのつみれ汁を美味しそうに食べ、お腹いっぱいになって満足した様子でした。
普段子どもたちが目にする魚は、すでに捌かれていたり、水族館やテレビなどで見る魚は泳いでいたり、普段の食事で見ている魚の実際の姿や、誰が、どのように調理をしているのかを知る機会があまりないかと思います。実際に自分たちが食べる前の魚を知り、捌く場面を見て、命をいただいていることやありがたみを感じることができる機会になったのではないでしょうか。
これからも様々な活動を通し、食への関心や命をいただくということを考えるきっかけを作っていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 池尻ルームスタッフ
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