発達支援つむぎ 生田「お客さんからお店屋さんに大変身 ~お祭りの魚すくい屋さん~」
2022.09.09
#発達支援
こんにちは。発達支援つむぎ 生田ルームです。今回は年中のHくんが「魚すくい」をしたときの様子をお伝えします。
魚をはじめ生き物が大好きなHくんは、いつも図鑑を見ながら生き物の名前や特徴をスタッフに教えてくれます。この日は魚すくいをしました。スタッフが「誰かお水を運ぶお手伝いをしてくれないかな~?」と呟くと、「僕が運んであげるよ!」とたちまちやる気になり、ペットボトルに水を汲んで、たらいになみなみと水を張りました。生田ルームでは、スタッフが最後まで準備をすることはありません。「自分でできることは自分でする」というどろんこ会の理念に則り、子どもたちも活動の準備段階から参加しています。
Hくんのおかげで、たらいの中は小さな海になりました。でも、まだ魚はいません。
「これ、な~んだ?」スタッフがクリアファイルで作った「魚」を登場させると、Hくんは目をきらきらと輝かせながら答えました。見事、全問正解でした。さすが、お魚博士ですね。
小さな海にカラフルな魚たちが泳ぎだしたらいよいよ、魚すくいのスタートです。ポイは牛乳パックと排水溝ネットを使って、スタッフが手作りしました(ご自宅でも簡単に作れますよ)。ポイを水に沈め、ゆっくりと慎重にすくい上げて…「やったー!タコだ!」「2匹ゲット!」
達成感、満足感、アピール感のHくんでした。
夢中で魚をすくっていたHくんでしたが、ふと思いついたようで「箱はある?」と探し始めました。スタッフは首を傾げてしまいました。部屋の中を見渡して、箱を見つけたHくんはそこに水を入れます。「その箱で何をするの?」とスタッフが尋ねると…
「すくった魚も息ができるようにするの!」
自分がすくった魚たちを箱に入れて満足そうな表情のHくんに、スタッフもほっこりした気持ちになりました。
スタッフ「私も魚すくいしてもいいですか?」
Hくん「いいですよ!いらっしゃい!いらっしゃい!」
今度は、出店の魚すくい屋さんに大変身です。
Hくん「優しくすくってくださいね」
スタッフ「わかりました」
Hくん「おすすめの魚はエイです」
「お店屋さん」になりきって丁寧な口調で「お客さん」と会話のやりとりをしました。「ごっこ遊び」は、豊かな表現力や創造性を育み、場面に適した言葉遣いや振る舞いといった社会性を学ぶことができる遊びです。相手の気持ちや立場を想像して役割を演じることは、心の発達にもつながります。自分の好きなものを扱った活動だからこそ、Hくんも楽しく活動することができました。
次はどのような姿が見られるでしょうか。下記リンクから、つむぎ生田ルームのインスタグラムにアクセスすることができます。ぜひ、御覧ください。
文:発達支援つむぎ 生田ルーム スタッフ
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