発達支援つむぎ 生田「火はあおくて、あつかった!!!」
2022.11.11
#発達支援
こんにちは。発達支援つむぎ 生田ルームです。暑かった夏が終わり、秋が本格的にやってきましたね。今回は、年中のSくんとHくんの「大発見」についてお伝えします。
この日は、2人が初めて会う日。お互いドキドキソワソワ、緊張しながらもお互いを意識して、一緒の部屋で過ごしていました。メインの活動は、調理活動でそうめんを茹でて食べる活動です。スタッフがお湯を沸かし始めると、普段はコンロの火をあまり近くで見られないためか、2人とも興味津々で近くにやってきました。
スタッフとコンロの反対側に移動したSくんはびっくり。
(Sくん:S、スタッフ:ス)S「あれ?火は?あかいろ見えないよ?なんで?」
ス「火はしっかりついてるよ、よく見てごらん」
S「あおいろしか見えない!」
ス「ほんとだね、赤色じゃなかったね」
S「でもあつい!」
ス「不思議だね」
その話を聞いたHくんも興味をもって、会話に入ってきました。(Hくん:H、Sくん:S)
H「こっちからは何も見えないよ?なんで?」
S「え!あおいろが見えるよ!こっちきて!」
H「ほんとだ!こっちは見えなかったよ!」
S「ほんとだ!なんで?ふしぎ!」
H「ふしぎ!でもあつい!」
2人の間には自然と笑顔が生まれていました。
沸騰したお湯に2人でそうめんをバラバラ入れて…菜箸でくるくる回して…完成!
「いただきまーす!」
キラキラした目で勢いよくそうめんを持ち上げるHくんの様子にSくんは釘付けになり、箸が止まってしまいました。初めて自分たちで茹でて完成したそうめんは、嬉しさと誇らしさも相まって、特別美味しかったと思います。
今回の調理活動を通して、子どもたちにとって、普段なかなか触れることのできない、火の温度や色についての発見をすることができました。「火といえば赤色」そして「赤色はあついもの、青色は冷たいもの」というイメージなのに、「火が青い」さらには「青色なのにあつい」といった発見は、2人にとっては「大発見」であったと思います。
「火はあおくて、あつかった!!!」
まさに、センスオブワンダーですね。
調理活動で「大発見」を共有した2人は、最近は「きのこ探し」にハマっていて、2人から「きのこ探ししよう~!」とスタッフを誘ってくれます。
初めて会ったときは、ドキドキソワソワしていた二人ですが、この発見の共有がきっかけとなり、今では2人で遊びのルールを決める姿も見られるようになりました。
つむぎ生田ルームでは、安全を確保したうえで、本物のものに触れる機会や環境を準備しています。本物に触れていく中で、様々な発見をしたり、本物のものとの付き合い方を考えたりするきっかけになると考えています。
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文:発達支援つむぎ 生田ルーム 職員 発達支援つむぎ 生田ルーム施設情報を見る