発達支援つむぎ 生田「ふわふわ言葉・ちくちく言葉」
2024.08.09
#発達支援
こんにちは発達支援つむぎ 生田ルームです。
今回は子どもたちと「ふわふわ言葉・ちくちく言葉」について考えてみました。
「ふわふわ言葉」とは、例えば「ありがとう」「ごめんね」や「すごいね」「かわいいね」や「よく頑張ったね」など、言われると気持ちがふわふわして嬉しくなる言葉のことです。頑張っている時やつらい時に「ふわふわ言葉」を聞くと励まされます。言われた方は気持ちが楽になり、勇気もわき、自己肯定感もあがりますね。
これに対して「チクチク言葉」は「うるさい」や「一緒に遊んであげない」「あっちへ行け」など、言われると悲しくて、心が傷つく言葉のことです。
生田ルームの子どもたちは、月齢や性格も違えば好きな遊びも戦いごっこや制作遊びなど好きな物が様々です。
そんな中、実際の支援中に戦いごっこが好きな子どもたちが集まりスタッフを倒そうと遊びが盛り上がってしまい、戦いごっこに参加していない他児に対しても武器を当てる真似やちくちく言葉を発してしまうというケースがありました。
その際にみんなで「ふわふわ・ちくちく会議」を実施しました。
模造紙にどんな言葉がふわふわ・ちくちくなのか、戦いごっこで武器を向けられてらどんな気持ちになるかを記載していきながら話し合いました。
遊びの中では「あっちいけ!」や「バカ!」と言っていましたが、本当はいけない言葉だということは理解しており、「バカはちくちく言葉だった」「言われたら悲しい気持ちになる」と武器を使用していた子も「向けられたら怖いよね」「今度から的にむかって戦いごっこをするよ」と自分たちから素晴らしい言葉や気づきがたくさん出てきました。
すると、ふわふわ・ちくちく会議以降、遊び方や言葉に少しずつ変化が見られてきました。遊びの中で「今のちくちく言葉だった」「ごめんね」「遊び方教えてあげる」と自らが気づき発信する姿が見られるようになりました。
また違う曜日の子どもたちも模造紙に気づき「これ何?」「こんな言葉もふわふわ言葉に入るかな?」と興味を示す子がいてルーム全体に「ふわふわ言葉・ちくちく言葉」が浸透してきている様子が見られます。
子どもたちは遊びの中から多くを学びます。興味関心や楽しいと思っているときが学びのチャンスです。これからも「遊び」や「楽しい」を軸にたくさんの学びが得られるよう支援をしていきます。
文:発達支援つむぎ 生田ルームスタッフ
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