発達支援つむぎ 吉祥寺「武蔵野中央公園『子ども管理人』の体験活動」
2022.05.31
#発達支援
こんにちは、発達支援つむぎ 吉祥寺ルームです。
つむぎ吉祥寺ルームの子どもたちが武蔵野中央公園の「子ども管理人」となり、1年が経ちました。武蔵野中央公園での活動は子どもたちにとっては、魅力的なことばかりです。公園の清掃や花の寄せ植えなど、公園を利用する地域の方に喜んでいただけるように環境の整備活動を続けています。
今回の体験活動は、公園職員の方との打ち合わせの段階では「関東タンポポ」の苗を植える予定でしたが、気候の関係で苗の育ちが良くなく、急遽「ほたるぶくろ」の苗を雑木林に植えることになりました。自然の中ではこんなことがあることも、子どもたちに伝えます。
「え~タンポポじゃないの」
という声が聞こえましたが、すぐにパネルを用意し「ほたるぶくろの花はどれかな?」「名前の由来は?」などのクイズを出すと子どもたちの目がキラリと光り、注目が集まります。どんな花なのかを一緒に調べ、知っていくことで植物に関心を持つことや身近に感じることができますね。
次に苗を植えた後に使用するジョウロ作りをしました。
ほたるぶくろがイメージできるように画用紙で花や茎、葉などを用意したものをペットボトルに貼っていきます。指先を使って両面テープをつまみ上手に剝がしていきます。見本を見て同じような位置に花を貼る子や、自分の考えた位置に花を貼るなど、個性豊かなペットボトルのジョウロが完成しました。
さあ、いよいよみんなで雑木林へ移動します。
シャベルで苗を植える穴を掘りますが、雑木林なので土壌にしっかり根が張っています。なかなかシャベルが土に入らず掘るのに苦戦しました。掘るためには、シャベルをしっかり握ることや土を掘りだす手先の操作、力のコントロールが必要です。「ほたるぶくろを植えたい」という気持ちで一生懸命に穴を掘り、やっと苗を植えることができました。水をあげている時の子どもたちの表情はとても素敵でした。
最後の雑草抜きはしっかりと根が張っているので、何回も引っ張らないと抜くことができません。手先や指先に力を入れると共に、腰を入れて抜く必要があります。
「ひとりじゃ大変だよ~」の言葉に、自然な流れで、「うんとこしょ、どっこいしょ」「まだまだ、葉っぱはぬけません…」などのごっこ遊びから、友だちと協力して雑草を抜こうとする姿も見ることができました。
自然に触れる経験やその題材を使用し主体的に活動できる機会は、感触や感覚、表現などの五感の成長につながっていきます。今後も本物の体験を積み重ねていく中で、「もっとやりたい」、「こうしたらいいんじゃない」など、子どもたちが自ら発信できるような活動を展開してまいります。
文:発達支援つむぎ 吉祥寺ルーム職員
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