発達支援つむぎ 吉祥寺「『紙すき』をしてみよう」

2022.06.28

#発達支援

発達支援つむぎ 吉祥寺ルームでは、5月に「紙すき体験」をしました。

「紙すき」の材料は花紙、トイレットペーパー、水です。まず、花紙とトイレットペーパーを細かくちぎり、水の入ったペットボトルに入れて、よく振ります。全ての紙をちぎるのは大変な作業でしたが、「先生、手伝って」と上手に支援要請ができたり、早く終わった子が他の子を手伝ってあげたりするなど助け合う姿も見られました。

紙すきに必要な材料と道具

ペットボトルを振っているうちに、花紙が溶けてきれいな色水ができます。それを見て「オレンジジュースみたい」「こっちは葉っぱのジュース」等、子どもたちの可愛いやり取りが聞こえてきました。

ペットボトルの中身を網の上に流し込み、しばらく乾かします。それを指で突いてみる子、丸めて違う形にする子、触らずに見ている子等、反応はそれぞれです。

2、3日乾かすと、水分が抜けて立派な紙が出来上がりました。

完成した紙

子どもたちは自分の作品を手に取り、硬くなった感触を楽しんでいました。「トイレットペーパーが無くなってるね」「溶けちゃったんだよ」と気付いた子もいました。

その日のうちに作品が完成するのはもちろん嬉しいですが、完成するまで数日かかる作品もまた、ワクワクしながら待つという楽しみがあって良いですね。

出来上がった紙で製作をしたり、ハガキにしてお手紙を書いたり、紙すきの作品は子どもたちの手によってさまざまな形に変化しました。

友だちと協力して1つのものを作り上げる「協同性」、材料の形状が変化していく様子に気付き、その理由を考える「思考力の芽生え」、そして色水をジュースに例えたり、感触を楽しんだりする「豊かな感性と表現」。子どもたちのさまざまな力の育ちを感じた紙すき体験でした。

文:発達支援つむぎ 吉祥寺ルーム職員

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