発達支援つむぎ 吉祥寺「畑仕事から調理へ ~食の循環を経験する~」

2023.08.29

#発達支援

こんにちは、発達支援つむぎ 吉祥寺ルームです。

先月のブログでは、つむぎ吉祥寺ルームで待望の畑仕事がスタートした様子をお伝えしました。畑では夏野菜がぐんぐんと育ち、現在ナスが収穫のピークを迎えています。今月はその「ナス」を使った調理活動から、食の循環を経験する様子をお伝えします。

調理の前に、つむぎの畑で採れたナスを見て「なにこれ!」「ナスだ!」と子どもたちは興味津々。実際に自分たちで世話をした野菜だと、ぐっと身近に感じるようです。調理の前にはエプロン、三角巾を付けてしっかり手洗い。身支度も含めて調理活動にチャレンジします。

準備ができたら、いよいよ調理開始です。自分でナスを洗って、切ってみます。包丁をみると「家でみたことある!」「はじめてみた!」と、今まで使ったことのない道具に注目が集まります。「添える方の手は猫の手にするよ」と支援者が事前に使い方を説明し、包丁の扱い方や危険性を伝えます。

包丁を扱う子ども

説明を聞き、ゆっくりナスを切っていきます。ナスを切る姿は真剣そのもので、実際に道具を使ってみることの難しさや、切れた達成感がひしひしと伝わってきます。無事にナスを切り終え、次は味付けです。オリーブオイルと塩をナスにかけていき、そのあとは電子レンジで加熱します。

レンジで加熱される様子を眺める子ども

支援者から電子レンジのボタンを教えてもらい、自分で実際に押してみます。自分で切ったナスが電子レンジの中でまわっている姿に釘付けになっています。その様子を見た支援者は「自分でやってみること」が子どもたちの興味関心につながることを改めて学びました。

しばらく待つと、チン!という音が聞こえました。電子レンジから出てきたナスをみると、「湯気がでてる!」「あつそう!」とその変化を注意深く見ることで口々に感想が出てきました。

食べる準備が整ったら、実際に食べてみます。「いただきまーす!」手を合わせて挨拶をしたら、一口パクリ!「おいしい!」「あまい!」、それから「おかわり!」という声も聞こえてきました。お母さんたちにもおすそ分けをして「おいしい!」と感想をもらうと、子どもたちにより一層笑顔が見られました。

調理したナスを食べる子ども

調理活動には、食材に触れる、身支度をする、調理器具を扱うなど様々な工程が含まれます。それらを実際に自分で行ってみることで、子どもたちの興味関心の広がりや主体性につながる様子が見られました。今後もつむぎ吉祥寺ルームでは畑仕事から調理、食し自分の身体で栄養となるまでの連続した活動を通して、子どもたちへ「ホンモノの経験」を提供します。そして主体性を育む環境を整えながら、生きる力の育ちにつなげていきたいと考えております。

文:発達支援つむぎ 吉祥寺ルームスタッフ

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