発達支援つむぎ 北千住「待ちに待ったバス遠足」

2022.06.15

#発達支援

5月9日、北千住どろんこ保育園と発達支援つむぎ 北千住ルームで、バス遠足に行きました。新型コロナウイルスの影響で様々な行事が中止になりましたが、約2年ぶりの待ちに待ったバス遠足です。

行き先は、昆虫、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など約500種を飼育している「足立区生物園」です。生きものとの「ふれあい」を通じて、命の尊さ、すばらしさを感じ、自然環境の大切さ、自然との「共生」について学ぶことができます。

生物園の入り口

まず向かったのは、南国のチョウや植物、熱帯魚などが展示されている大温室です。中に入ると、大きな水槽の中にいる大型の淡水魚がお出迎え。子どもたちは見たこともない大きな魚に大興奮。興味津々で「なんていう魚かな」と解説板を一生懸命見て、自分たちで調べる姿がみられました。

また別の子どもたちは「このくらいじゃない?」と一生懸命両手を広げ、お互いの手と手の距離を比べています。様子を見ていると、魚の大きさを測ろうと試行錯誤している様でした。

魚を見ながら歩く子どもたち

更に中に進んでいくと、目に飛び込んできたのは見たことのない数のチョウです。その数なんと500匹以上。その景色はとても幻想的で、子どもたちもきれいなチョウにじっと見入っていました。なかには、普段は虫が苦手で近づかない子もいます。そんな苦手な子にも、チョウはふわふわと近づいてきて頭や体にとまります。

すると、他の子どもたちから「いいな」「僕にもとまらないかな」とみんなからの羨望の眼差し。そんな声に嬉しくなり、笑顔でとまったチョウを見つめていました。

また、いつもは元気いっぱいの子どもたちも、チョウがとまると動きが自然とゆっくりになり、チョウを驚かせないように、そっと観察する姿も見られました。

名札にとまったチョウ

その後もチンチラやリクガメ、魚やクラゲ、爬虫類などが展示されていて見ごたえのある「観察展示室」や、足立区で実際に見ることのできる生き物を展示している「足立の生き物観察室」へ。普段保育園に来るカニはなんていう名前なんだろう、いつもお散歩で行く荒川にはどんな魚がいるんだろうと、子どもたちは興味津々で水槽を食い入るように見つめ、たくさんの生き物との出会いを楽しみました。

爬虫類を観察

最後に、隣接している「元淵江公園」で、鬼ごっこやだるまさんがころんだなど、思いっきり全身を使い、様々な遊びを行いました。虫探しをしていると、一生懸命ご飯を巣に運んでいるアリを発見。来月から保育園でアリの巣を作るため、じっくり観察しながら、アリの巣作りに必要な物をみんなで考えました。

たくさん動いて腹ペコになった後は、お昼ごはん。青空の下、みんなで食べるお弁当は、いつもの何倍も美味しく感じました。

青空の下でお弁当

今回の遠足で、たくさんの生き物との触れ合いを通して、興味や探求心が広がり、自分で学ぼうとする意欲が生まれ、子どもたちの成長に繋がる貴重な経験をすることができました。また、生き物に苦手意識がある子も、実際に触れてみることで愛情を持つようになる姿や、大人に言われなくても優しく触れようとする姿が見られ、命を大切にしようとする気持ちが芽生えている姿を見ることができました。この経験を大切に、今後も子どもたちと一緒に命の大切さを学んでいこうと思います。

文:発達支援つむぎ 北千住ルーム 職員

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