発達支援つむぎ 北千住「伝えたい気持ちが育つ対話」

2024.08.14

#発達支援

発達支援つむぎ 北千住ルームでは、午前は子どもたちを日中お預かりして、併設する北千住どろんこ保育園の子どもたちと過ごすマンスリー支援と、午後は少人数のグループ支援を行っています。

今回は、午後のグループ活動の様子をお伝えします。

グループ活動では、スタッフが活動を決めるのではなく、子どもたちが何をしたいのかを考えて、主体的に取り組める姿を大切にしています。そのため、グループ活動の最初に「今日は何をしようか」という対話の時間を設けることにしました。

グループ活動を重ねていくうちに、最初の頃は「なんでもいい」と伝えていた子どもが、最近は「虫取りがしたい」と自分から伝える様子がありました。また、初めの頃にはなかなか思い浮かばずに考えていた子どもは、「リズムがやりたい」「虫の観察をしたい」「散歩に行きたい」とやりたいことが溢れるように出てくるようになりました。

話を聞く子どもたちの様子

しかし、友達が提案した活動をやりたくないと感じる子がいることも事実です。スタッフが、散歩に行きたくない友達に対して、どのように言葉かけしたらよいだろうかと質問しました。子どもたちからは「分からない」という答えが出てきたため、どのように言葉かけをしたらお互いが納得できるのかということを子どもたちと一緒に考えました。

結局、子どもたちが自分の言葉で、散歩に気持ちが向く、誘うような言葉かけをすることで、散歩に行くのが嫌だと伝えていた子どもが「やっぱり行く」と気持ちが変わる場面も見られました。

互いに言葉を掛け合う子どもたちの様子

自分の意見を相手に伝えることや相手の意見に興味を持ちやってみようとする姿、どのようにしたら相手が自分の意見に賛同し動いてくれるのかを考えることは、これからの未来を生きる子どもたちに一番必要な力になる「対話力」「協同性」「リーダー力」につながります。

つむぎでは、非認知能力が育つ支援をしています。なぜなら学習には、「知りたい」「学びたい」「伝えたい」という気持ちが大事だからです。そのような気持ちがなければ、自分の中で理解し、それをつなげる、展開する、という力が育つことは困難だからです。

乳幼児期に必要なことは、まず「伝えたい」という気持ちです。そこから「知りたい」「学びたい」という気持ちが育つからこそ就学へと発展していくのだと考えています。だからこそ私達は「対話」で「相手に伝えたいという気持ちが育つこと」を大切にしています。今回は、その中での子どもたちの成長の姿をお届けしました。これからもまた色々な成長した姿をお届けしたいと思います。楽しみにお待ちくださいね。

文:発達支援つむぎ 北千住ルームスタッフ

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