発達支援つむぎ 北千住「命を頂く活動~鶏の解体~」

2025.01.22

#発達支援

発達支援つむぎ 北千住ルームは、併設する北千住どろんこ保育園の子どもたちと共に過ごす、マンスリー支援を行っています。

どろんこ会グループでは食育の一貫で「命を理解し、命をいただく活動」に力を入れており、園内で飼育している鶏を捌いて食す取組を行っています。一昨年から年一回実施しており、今年度も実施しました。

実施にあたり、4.5歳の対象の保護者様に事前に取組の目的と趣旨についておたよりをお渡しし、参加について同意いただける方のみの参加とさせていただきました。

活動にあたり、事前に子どもたちに命をいただくということ、普段食べている食肉はどこからくるのか、どのように加工されるのか、子どもたちの知識と理解を深めることを目的として絵本や話を通して説明を行います。

食材の成り立ちについて、子どもたちに絵本で説明する様子

普段食べている食べ物が牛や豚、鶏によってできていることを知っている子どもも多いですが、生きている命を絞めて加工される工程は知らない子どもたちも多いです。

捌く鶏(園庭で飼育している鶏)を見せる様子

捌く鶏は園庭で飼育している鶏を使います。日課で子どもたちが畑や生き物の小屋掃除をしており、触れ合う機会が多いのですが、その日は触る表情も少し違い、神妙な面持ちで触る姿がみられました。

捌く鶏(園庭で飼育している鶏)を見せる様子

子どもたちの前で説明をした後、首を切り落とし、血抜きを行います。首を落とす時は子どもたちも真剣な眼差しで見ていました。怖くなり退席する子どももいましたが、それぞれの受け止め方があり、子どもたちが選択できる環境を作っていくことも大切です。

今まで生きていた体温が徐々に冷たくなっていくことを生きている鶏と触って比較します。

羽をむしり、鶏皮が見えてくると途端に、子どもたちが鶏を「生き物」として見る目から「食べ物」として見る目に変わり、少しずつ期待する表情に変わっていったのが印象的でした。

真剣なまなざしで眺める子どもの様子

捌いて胸肉やもも肉、手羽などになっていくと「見たことある」「お肉だ」と子どもたちからも声が上がりました。目の前でお肉を焼き、一口ずつみんなでわけて食べると子どもたちは「おいしい」と言いながら噛みしめていました。

「いただきます」の言葉の意味や、命をいただくことの重要さを一人ひとりが感じることができた活動になりました。

これからも畑活動や生き物の命をいただく活動などを通して、食の大切さや生命の意味、感謝の気持などを実感し、理解を深め、自分や自分以外への興味関心が広がるような活動を展開していきたいと考えています。

文:発達支援つむぎ 北千住ルームスタッフ

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