発達支援つむぎ 駒沢「園児と共同の畑仕事」
2024.05.08
#発達支援
こんにちは。発達支援つむぎ 駒沢ルームです。
つむぎでは、労働を学ぶ機会として畑活動に取り組んでいます。地域の畑を借り、併設している駒沢どろんこ保育園と一緒に野菜を育てています。今回はマンスリー児の畑活動についてお話しします。
畑は40分ほどかかる場所にあるのですが、友達と一緒に手を繋いで毎回元気に歩いて畑まで向かいます。途中には坂道もあり、子どもにはなかなか大変な道のりですが、道中に咲く花を眺めたり、すれ違う地域の方々に挨拶をしたりしながら楽しんで歩いています。健康な心と体を育てるために、この畑までの散歩も大事な過程の一つとなっています。
今回は、畑の土を作るための肥料撒きが主な仕事です。年長の子どもがみんなに肥料を配ってくれるので、つむぎの子どもも一緒に列に並んで肥料をもらいます。小さな手いっぱいに肥料を持って、落とさないように慎重に土の上に撒いていきます。
肥料撒きが終わったら次は水やりです。撒いた肥料が土に馴染むようにします。もちろん、水やりも子どもたちの仕事です。ジョーロに水を入れるときも、どれくらいの量なら自分が持てるのか考えないといけません。一人で難しい時は大人と一緒に調整しながら、水をためていきます。
一通りの仕事を終えたところで、ふと足元に野菜の芽が出てきているのを見つけました。前に植えた種が発芽して顔を出してきたようです。しかし、雨などで種が流れてしまったのか、根っこが見えるくらいの状態で植わっており、このままでは元気に育つことができません。手で周りの土をかき集めて優しく植えなおします。「大きくなーれ!」と野菜の芽に声をかけながら世話をする姿は、とても微笑ましい気持ちになりました。
まだ形の見えない野菜もこれから大きく育とうとしているのだと、子どもなりに感じ取ったのだと思います。畑仕事の中にも命を感じる瞬間があり、そこに自ら関わっていった今回の体験は、子どもの情緒を豊かに育ててくれることでしょう。言葉を話したり動いたりしない植物にも命があります。育て、収穫し、命を頂くまでの一連の過程が、子どもたちの内面をどう育てていってくれるのか、私たち大人も一緒に楽しみながら見守っていけたらと思っています。
つむぎ 駒沢ルームでは、様々な体験を通して子どもがより豊かな未来を創り出す力を育てていきます。ご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にご連絡ください。お待ちしております。
文:発達支援つむぎ 駒沢ルームスタッフ
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