発達支援つむぎ 目白「初めてだらけのイワシ調理」

2023.03.29

#発達支援

発達支援つむぎ 目白ルームの2月の活動の目玉は、なんといってもイワシの調理活動でした。

大人の足でも20分程かかる魚屋さん「魚政」で、イワシを買うところから活動スタートです。

「イワシってこれかな?」「僕は鮭が良いんだ」「僕はお魚好きだから、楽しみだな」と、子どもたちはいつものスーパーとは違った雰囲気も相まって、すぐに盛り上がり始めます。「こんな長い距離を歩ききれるかな?」とドキドキしながら待っていた保護者の方も驚くほどの速さで、つむぎに到着しました。

日ごろの散歩の経験と魚の調理に対する高いモチベーションが、子どもたちの力を引き出してくれたようです。

つむぎについたら調理開始です。

魚がどのようにして食卓へ届くのか、どのようにしたらいつも食べている形になるのか、時折緊張した様子を見せながらも、真剣に説明を聞き、捌き始めます。

包丁で魚をさばく子どもたち
包丁で魚をさばく子どもたち

自分でやりたいと主張したり、友達の様子を見たり、スタッフに手伝いをお願いしながら取り組む中で、「口が動くよ」「血が出たよ!」「触りたくないな……」と様々な感想を表現し、心が動く様子が子どもたちから伺えました。

捌き終わったイワシは屋上へ持っていき、薪や枯草を燃やして焼きます。

自分たちで長い距離歩き、購入し、自分たちで捌いたからこそ興味・関心がさらに高まり、積極的に火起こしに協力する子、以前の花火では火を怖がっていたけれど、今回は近づいてみる子等、みんなが期待感を持って火を囲みました。

火起こしに協力する子どもたち

さて、焼きあがったイワシの味はいかがでしょうか。

フォークの操作が苦手な子や普段は魚を食べない子も、ほとんどの子どもたちが、イワシにかぶりつきます。「おいしい!」とペロリと平らげてしまう子どもが続出し、保護者の皆さんは普段見せる子どもの様子とは大きく異なり、またまた驚きです。

焼いたイワシを食べる子ども

初めての経験、少し怖い経験、それらを経て食べたイワシが、子どもたちの食の広がりへとつながる活動となりました。

文:発達支援つむぎ 目白ルームスタッフ

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