発達支援つむぎ 目白ルーム「食べてみようかな・・・」
2024.01.31
#発達支援
食育の一環として今年度2回目の「しいたけ栽培」を行いました。「育てる」「加工する」「食べる」の3段階にわたって「しいたけ栽培」をじっくりと経験したのでその様子をお伝えします。
育てる
1回目は、しいたけ栽培の準備です。「しいたけ育てるよ」と声をかけた段階から「きのこたべない」「しいたけきらい」と消極的な意見が出ていました。
とりあえず、まずは見てみるところから始めようと、どんなふうに育てるかを説明します。そして、しいたけの苗床を目の前に置いてみると、想像していたものと違ったものが出てきたためか、子どもたちは真剣な表情に変わり熱心に苗床を見ています。
苗床を見た子どもたちは嫌がる様子もなく苗床を水で洗い、袋に入れました。最後に「つむぎに来るたびに霧吹きで水をかけてあげてね」と声をかけ、しいたけ栽培の準備が完了です。
つむぎを訪れるたびに子どもたちはしいたけを見て、「何かある」「ここにあるよ」と成長を観察していました。
加工する
2回目は生えてきたしいたけを、干ししいたけにするために採取します。ある日、子どもたちは、大きく、たくさん生えているしいたけを見て驚きの声をあげていました。大きなしいたけを選び採取したら、洗って、拭いて、石付きを落として天日干しをするかごに並べていきます。天日干し完成まで3日間かかるため、実際に食べるのは次回です。
食べる
3回目となり、今回は実際に食べてみます。まずはしいたけを苗床から採取します。次は2回目に作った干ししいたけと、水戻しした干ししいたけ、今採取したばかりのしいたけ、の3種類を目の前に並べて触ったり、匂いを嗅いだりして違いを観察してみます。生しいたけはちぎったり握ったりして感触を確かめます。水戻ししたしいたけは、絞ってみたり、しぼり汁の匂いを嗅いでみたりします。干ししいたけは叩いてみたり、折ってみたりと、3種類のしいたけを様々な方法で確かめていました。
最後は、実際に調理したしいたけを食べてみます。今回は、水戻ししたしいたけをスープにして食べてみました。しいたけの香りが強いのでスープの匂いを嗅いだだけで顔をしかめるけれど、周りをみまわしてスプーンですくって口運んでみようとチャレンジする子や、しいたけは大好きだけれど、家で食べるしいたけとは違う形に驚いて口に運べない子、「おいしそう!」とすぐに完食してしまう子など一人一人違った反応がありました。
様子を見ていた保護者からは「家ではキノコ類は敵だと思っているのに、食べていて驚きました。」「食べようとチャレンジする姿が見られただけでも嬉しかった」と、様々な感想をいただきました。
普段苦手なものでもジブンたちで育て加工し、友だちと一緒に食すことでチャレンジする気持ちが生まれるのかもしれません。小さな気づきや、友だちと楽しみを共有するなかで、様々な事柄に少しずつ触れ合い新しい発見や楽しみに繋げていけるとよいと思います。
文:発達支援つむぎ 目白ルームスタッフ
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