発達支援つむぎ 目白「3月は調理活動が忙しい~ソーセージと野菜クッキー作り」
2024.05.01
#発達支援
発達支援つむぎ 目白ルームでは食への興味や関心を高めるために調理活動を取り入れており、3月には2種類の調理活動を実施しました。それぞれの様子を紹介していきます。
1つ目は、ソーセージ作りです。
普段よく食べるソーセージの材料や作られている過程を知るため、自分たちで作ってみることにしました。
まず、肉からできていることを知り、ひき肉を揉んでいくと粘りが出てきて、形状や色が変わっていく過程で、友だち同士で想いを伝え合う姿やお互いを手伝う姿が見られていました。
玉ねぎの皮をむくと中は白く香りも感じることができました。包丁で切って刻んだ玉ねぎを混ぜ合わせとうとうソーセージの種ができました。揉む、包丁で切る作業で、両手操作や両手の役割も意識できた時間でした。
次は、ラップの上で形を作ります。
強く握りたい気持を抑えて、巻いていきます。柔らかい物をやさしく握って巻いていく作業は子どもたちにとって難しかったようですが、隣の友だちの様子を見ながら真似をしたり、教えてあげたりする様子もあり、上手に巻き上げました。
最後に焼いた後、自分でパンにはさみホットドッグの完成。子どもたちは大きな口を開けて嬉しそうに食べていました。
2つ目は、野菜クッキー作り。
秋ごろ、冬野菜としてホウレン草やニンジンを植えました。収穫した野菜を使って何を作りたいか話し合った結果、クッキーに決まっていました。しかし、収穫を楽しみに待っていましたが、残念ながら発芽すらしない状況でした。
実はつむぎ 目白ルームは正面玄関のあるテラスは三方が建物に囲まれているため、冬は日照不足となります。ライトをあてたり、日が当たる位置へプランターを移動させたりしたのですが、残念な結果となりました。
今回は各グループ支援の中で育たなかったことを振り返り、どんな味のクッキーになったのかを知りたいという子どもたちの声から、購入したほうれん草とニンジンを使いクッキーを作ることにしました。
すり鉢やおろし金を使いすりつぶす・すりおろす経験、粉から一塊のクッキー生地を作るまでそれぞれ協力しあい役割分担しながら作業する様子が見られました。なかなか塊にならないと、「手伝って」「こうすればいいよ」など声を掛け合っていました。
一年間の調理活動では普段口にしている物の流通や原材料を知り、実際作って食べてみるなどの経験を通して、友だちと一緒に取り組む、自分たちで作ったものを一緒に食べる、お互いの気持ちを共有するなどの姿が見られました。
これからも調理活動を通して本物の経験の場を提供し、子どもたちが「共に」成長していく姿をたくさん見ていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 目白ルームスタッフ
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