発達支援つむぎ 目白「食欲の秋、食育の秋がやってきました」
2024.10.30
#発達支援
食欲・食育の秋ですね。発達支援つむぎ 目白ルームでは、食欲・食育の秋第1弾として、手作りの梅干しを使って、おにぎりを作って食べてみました。梅干し作りを開始した時、それぞれのグループで「できた梅干しの食べ方」を相談し、おにぎりにして食べることに決まりました。6月に漬けた梅を8月に干して、完成した梅干しをみんなで味見をしたら、とてもしょっぱかったので、すり鉢で擦って、練梅にしてみました。
自分で食べられる分のご飯をラップ上によそい、真ん中に梅干しをスプーンですくって置き、握ります。各グループの子どもたちは、自主的に取り組み、思い思いの形に握っていました。待ちきれず、梅干しを入れずに握ってしまった子もいました。
梅干しを初めて食べることができた子、お代わりでもう1個作った子、おいしくてお母さんに握ってあげた子など様々な様子が見られました。
そして、食欲の秋第2弾として、秋の魚、さんまを焼いて食べてみました。今回は魚屋でさんまの買い物をするところから始めます。事前にさんまはどこで捕れるか、どこで売っているのかなどを調べます。魚屋へ行き、買い物をします。お金を払うときには、ドキドキしている様子が伝わってきました。
魚屋からつむぎ 目白ルームまでは、徒歩で20~30分ほどかかります。子どもたちはそれぞれ交代しながら持ち、無事つむぎまで運びました。
子どもたちはさんまを観察しながら「目がある」、背びれを引っ張りながら「これなんだ?」、「おなか柔らかい」などさんまの感触を感じていました。
さて、いよいよ食べるための下ごしらえが始まります。「頭を落とし、腹の部分を開き、内臓を取る」スタッフ一緒にやる子、自身で全部やりたい子、触りたくない子など、それぞれの子どもの気持ちを考慮しながら進めます。「何これ」「頭触ろう」「なぜ血がでているの?」など疑問にはそれぞれスタッフが一生懸命答えます。焼いていると、匂いがしてきて、「いいにおい」「おなかすいてきた」、ぱちぱちという音が聞こえてくると「この音なに?」「出来上がった?」などいろいろな反応を見せてくれます。焼きあがるといよいよ一人一尾のさんまに挑戦です。中骨までたどり着くと途中で切れないように、しっぽから骨を引っ張って、みんなで取った中骨を並べました。
魚が好きな子は小骨まで食べたり、普段使わない箸を使ってみたり、魚嫌いと話していた子が自発的に食べてみたりするなどの様子が見られました。
今回は、梅仕事で作ったしょっぱい梅干しを食べやすくなるよう工夫して食べ、魚の流通を知ることで、魚が自分の口に入るまでの過程を知りました。自身で調理する・しない、食べる・食べないなどを自身で選択することの経験もできました。
今後もつむぎ 目白ルームでは調理活動を通して、「自分でやってみる・魚の構造を知る・食べ方の工夫で無駄なく使いきる・自分が食べるまでには関わっている人がいる」等、知識を増やす場面を提供していき、幅の広い食育を実施してまいります。
文:発達支援つむぎ 目白ルームスタッフ
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