発達支援つむぎ 目白「魚をさばいて、干物にしてみました」

2025.04.02

#発達支援

今年度の発達支援つむぎ 目白ルームでは、食育の一環として8月にどじょうをつかまえて食し、9月にはサンマをさばいて食べました。今回は、魚を加工するという昔からの生活の知恵を知り、命をいただくという意識をさらに深めていくため、魚をさばき干物にして食べたときの子どもたちの様子をご紹介します。

今回は干物として店頭でよく見かけるイワシ、アジ、イカを用意しました。干物にするためにはさばいた魚を塩水に漬け込み、干します。干物は干すことにより水分を飛ばし表面に膜を張って腐ることを止めていきます。塩水につけるのは干したときに魚の水分を飛ばしやすくして、保存できるようにするためです。取り掛かる前にこれらの内容を子どもたちに説明しました。難しい内容でしたが、みんな聞いていました。

また、干物になる前と、干物になった魚の味比べもしてみました。子どもたちは干物の方がおいしいとお代わりをする子どももいました。

まず始めに、子どもたちにどの魚を干物にしてみたいか希望を取ります。以前さばいたことのある魚を選ぶ子、初めて目にするイカを選ぶ子、途中で友だちのやっている様子を見て変更する子と、様々な反応がありました。

イワシを選んだ子の一人は、スタッフの見本をみて、一人で包丁を使ってイワシの頭を落とし、内臓を取り、手開きをして完成させていました。

包丁でイワシの頭を落とす子ども
手でイワシを開く様子

イカを選んだ子どもたちは、足をもって内臓を抜く前に胴内に指を入れ、胴とワタのくっついている部分を親指ではずし、足を引っ張りだします。次に胴についている骨をはがし取ります。ほとんどの子どもがイカは初めて見る、触るを経験しました。イカの骨をじっくり観察していました。

イカの骨を観察する子ども

塩水は濃度が大切です。通常、塩分濃度は10~15%にすることが多いです。塩分濃度が高いと長く保存ができますが、塩辛くなりすぎて食べにくくなってしまいます。逆に塩分濃度が低いと食べやすいですが、保存期間は短くなります。

今回は一夜干しの工程で保存期間も短かったので、通常よりやや少なめに塩の量をスタッフが計算し、子どもたちに計量してもらいました。20分程漬け込んでいる間に、ざるや看板の準備をし、広げて外へ一晩干します。前日に作ってくれた干物と今日作ったものをくらべると、色や匂いの変化に子どもたちは気付きました。

さて、焼いて試食です。イワシやアジは「おいしい」とシンプルな感想がありましたが、イカは「おいしい、おかわりしていい?」と2回、3回とお代わりをする子どもが多かったです。

開いたアジを干す子ども

今回の干物作りではグループ活動は週1回なので、一夜干しでは自分たちが作ったものは食べられません。対策として、今日作ったものは明日のグループの友だちに食べてもらうということを調理に入る前に子どもたちと話しました。そして、前回のブログで紹介した味噌作り失敗の反省会の意見で出てきた、「しっかり手を洗う」「マスクをする」ということについて、子どもたち同士の声掛けが聞こえてきていました。一つ一つの経験が次の経験に生かされていることを感じました。

昔の人たちの生活の知恵は、季節を意識しながら食べるための工夫や、命をいただいている気持ちを持つことなどにつながっていると思います。今回の干物作りを通して、腐らないようにする工夫が日本古来の保存技術により実はより美味しくもなっていたと気付いてくれたらいいなと思います。今年度3回の魚体験を通して、魚が食べられるようになった、魚に触れるようになった、興味が広がったなどの感想を保護者の方からもいただきました。今後も普段食べている物に色々な方向からじっくり取り組み、子どもたちの経験を豊かにしていけたらと思っています。

文:発達支援つむぎ 目白ルームスタッフ

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