つむぎ宮下「保護者の方向けおすすめ本」
2020.07.28
#発達支援
発達支援つむぎ宮下ルームから、今年度保護者の方向けのおすすめ本をご紹介させていただきます。
保護者向けの本一冊目は、「『育てにくい子』と感じたときに読む本」です。著者の佐々木正美さんは、児童精神科医の医師として40年以上活躍され、長年にわたり自閉症の人とその家族を支援する活動をされたことでも知られています。
本書は、親からの悩みに一つ一つ具体的に分かりやすくアドバイスが書かれていて、著者の優しいまなざしが伝わる内容となっています。
「本当の自立とは誰にも迷惑をかけないことではありません。頼り頼られお互いさま、そんな関係を数多くつくれることです。」
「子育ては世の中にあまたある仕事のなかでも、最高にすばらしい仕事だと私は思います。」
など、親へのエールが心に響きます。
二冊目は、「15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることからぼくにしかできないことへ」です。 著者の岩野響さんは、10歳でアスペルガー症候群と診断され、中学校に通えなくなったのをきっかけにさまざまな「できること」を追求し、鋭い味覚・嗅覚を生かして15歳でコーヒー焙煎所をオープンしたお話です。
「できないことがたくさんあっても、できることだってある。できることを生かせば、生きる道はある」
「できないことを無理にがんばっても変えられない。だから、それは『手伝って』とまわりにお願いする勇気を持とう」
と本書のはじめに書かれています。お子さまが好きなこと、得意なことから可能性が広がることがきっとあると思います。私たちも信じて関わっていきたいです。
この他にも、保護者の方向けのおすすめ本をTSUMUGI CAFEに置いていますので、ご利用の際はお気軽にご覧下さい。
文:発達支援つむぎ 宮下ルーム 職員