発達支援つむぎ 宮下「2022年 初畑仕事」
2022.02.25
#発達支援
発達支援つむぎ 宮下ルームでは、畑を地域の方からお借りして、畑仕事を行っています。昨年の秋には、子どもたち同士の話し合いを通して選んだ冬野菜の人参、大根、ブロッコリーを植えました。
年が明け、今年初めての畑仕事では雑草取り・水やり・野菜に虫が寄り付かないようスプレーをかけます。
畑は、宮下ルームから徒歩15分ほどの場所にあります。林の中に続く一本道を歩くと、道の両脇に田んぼや畑が見えてきます。畑に向かいながら「あそこに赤い実があるよ」と木に絡まっている烏瓜の実を見つけたことや「みてみて、凍っているよ」と水たまりが凍っていることなど、自然を身近に感じながら、お互いが発見したことを共有しあう時間をもつことができました。
畑に到着し、まずは雑草取りを行いました。とても寒い日だったため、空気がとても冷たく、雑草についた朝露も凍っていました。「雪みたい!冷たいね」「根っこまで抜けるかな」と雑草ひとつひとつの葉の形や大きさを観察しながら手を動かします。冷たさを感じながらも、力加減や手首のまわし方に意識をむけ、試行錯誤しながら雑草を抜くことができました。
雑草を抜いたら、水やりです。畑の近くに水道が設置されていないため、保育者が事前に畑まで水を運んでいます。しかし、用意しておいた水が寒さにより、凍っていました。「僕に貸して」「振ったら氷が割れると思う」とどうすればじょうろに水をくめるのか子どもたちで考えます。順番に大きな容器を上下に振ると、凍っていた水が溶け、氷水になりました。「ちょっとじょうろを持って」と溶けた氷水を協力しあいながら、じょうろへと移す姿がみられました。
水やりが終わった後は、一生懸命育てている野菜を守るため、虫退治の時間です。「一生懸命育てている野菜たちを食べているのは誰だ!」「犯人探しをするぞ!」と葉っぱの表、裏を確認します。葉っぱに空いた穴を見つけながら、犯人探しの手がかりを見つけます。犯人逮捕まではできませんでしたが、最後にこれ以上の被害を防ぐため、スプレーをかけました。野菜と自分との距離感・指の動きを同時に意識しながら取り組むことができました。
野菜を収穫するまで、様々なアクシデントがありますが、そのアクシデントも楽しさに変えていけたらと子どもたちの姿をみて、感じました。
来月には野菜を収穫し、クッキングを行う予定です。自分たちが育てた野菜を食べる経験を通して、子どもたちはどんなことを感じるのか、今から楽しみです。
文: 発達支援つむぎ 宮下ルーム 職員
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