発達支援つむぎ 宮下「育てた朝顔と紫蘇で染め物をしたよ!」
2022.10.28
#発達支援
発達支援つむぎ 宮下ルームでは、マンスリー利用の子どもたちと併設の宮下どろんこ保育園の園児が一緒に朝顔と紫蘇を園庭で育てています。
詳しくはこちらのブログをご覧ください。
今回は、採り溜めていた花と葉を使って染め物を行った様子を紹介します。
はじめに、子どもたちに染め物のやり方を説明します。それぞれの作業工程について、写真を見せながら説明をすると、子どもたちは自分のやりたい工程を考えて、期待を膨らませていました。
次に、模様づけを行います。ペットボトルのキャップ、割りばしを輪ゴムで巻きつけていくと、その部分は染まらずに白い模様になります。「輪ゴム難しいよ」と言いながらも、自分でやってみようとする子が多く、できない部分はスタッフと一緒に行いました。
模様づけの後は、採り溜めていた花と葉を煮出していきます。「なんか甘い匂いがする」「青色だね」「紫色だよ」と濃くなっていく色味をじっくり観察していました。続いて、色を鮮やかにするための酢を入れます。「わぁ、綺麗な色だね」「ピンク色に変わったよ」と色の変化に気づき、驚く姿がありました。
煮出した液が濃くなったら、布を入れて色を定着させていきます。鍋から離れず少しずつピンク色になっていく様子をしばらく観察する子もいました。布が染まる間、草花の色水ゾーンを設置しました。ミント、ヨモギ、オシロイバナをすり鉢でつぶして色を出し、水と一緒にポンプに入れて色水を作ります。「こんな緑色になるんだね」「お花の色と混ぜてみたい」など思い思いに色の変化を楽しんでいました。「色水もっと作りたい」と園庭のハーブ畑に行き、バジルは「紅茶みたいな匂いがする」「いい匂いだね」と言いながら採っていました。普段目にしている植物から色が出ることを知り、子どもたちは自ら色を作る楽しさを経験することができました。
布がきれいなピンク色に染まると、子どもたちは早く模様が見たい様子で、模様づけに使った輪ゴムを夢中ではずしていました。白い丸い模様がくっきり出た子や想像より線がつかずに残念そうにする子もいましたが、自分で作った作品に対して愛着を感じていました。今回、子どもたちが自分で育てた花や葉を使って染め物を行うことで、自然物への興味が高まり、自然な色彩を感じる経験となりました。
今後も子どもたちが身近な自然物への興味、関心が高まるような環境づくりをしていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 宮下ルーム職員
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