発達支援つむぎ 宮下「こめ組全員で楽しんだ! 冬のデイキャンプ」
2025.02.28
#発達支援
発達支援つむぎ 宮下ルームを利用する5歳児と、宮下どろんこ保育園に在籍している5歳児が参加したデイキャンプについてご紹介します。
デイキャンプの活動内容は、子どもたちが輪になって座り、対話や意見交換をするサークルタイムを通じて決めました。最初は、夏に実施したデイキャンプの振り返りやキャンプについてのそれぞれのイメージを共有する時間から始まり、互いに自分の思いや考えを表現し合う姿が見られました。話し合いの中で、「A君はいつも○○して遊んでいるから、きっとこれがやりたいと思う」というように、気持ちを言葉にすることが難しい友だちがやりたいことについて考え合う言葉も聞こえてきました。毎日少しずつサークルタイムを通じて決めたデイキャンプの活動内容は「子どもたちがやりたいこと」が詰まったものになりました。

いよいよデイキャンプの当日です。午前中はテント作りを行いました。「キャンプと言えばテント!」とテント作りをしたいという意見が多く上がりました。まず、柱にロープを縛り、その上に段ボールをかけ、ガムテープで段ボール同士を貼り付けていきます。子どもたちは、段ボールを運ぶ役やガムテープを切って友だちに渡す役など、それぞれ自分の役割を意識しながらテント作りに取り組んでいました。「ねえねえ、ここを持って」「あともう少し大きい段ボールを持ってきて」と、みんなで一つのテントを作るために試行錯誤しながら力を合わせて手を動かす姿が印象的でした。テントの中では「ベッド」や「キッチン」を段ボールの形を変えながら作ることを楽しむもたちの姿も見られました。それぞれがイメージしたものを主体的に作り上げていく様子も見受けられました。一方、テント作りの裏では、集めた段ボールを使い、段ボール滑りを楽しむ子どもたちもいました。
ひとつの素材から様々な活動を広げていく子どもたちの姿を見て、活動を選択して自分で行動する力とのつながりを感じました。

テント作りを終え、給食を食べた後は火おこし体験を行いました。まず、薪を割り、マッチに火をつけます。そして、着火剤として優秀な松ぼっくりやスギの葉を順番に入れながら火の様子を見る子どもたちの姿を見て、頼もしく感じました。
最後には、自分たちがおこした火を使ってドラム缶風呂に入りました。真冬の中で入るドラム缶風呂は、より一層「気持ちいい!」ものとなりました。「先生、あったか~い」と身体を温めながら、自分たちが起こした火の力を直接感じることができました。

ドラム缶風呂に入った後、お楽しみナイトハイクに出発しました。「肝試しがしたい」という意見も出たので、散歩先は近くの神社に決まりました。懐中電灯を持ちながら歩き進めます。普段日中の散歩の中で歩いている道も、暗い中を歩くといつもとは違う道に見えました。普段とは違う特別感を感じながら歩き進む子どもたちの笑顔が印象的でした。神社に入ると、「怖い」「なんかいる!」といった様々な声が聞こえてきました。子どもたちが見る夜の神社は特別なものだったと思います。帰り道では、子どもたちから「ああ~ 楽しかった!またやりたい!」と充実感にあふれる言葉がたくさん聞こえていました。

デイキャンプの1日を通して、年長児であるこめ組の子どもたちとまたひとつ心に残る経験を共有することができました。引き続き、子どもたちの視点に合わせた保育や発達支援を意識しながら「子どもも大人もわくわくする時間」を大切にしていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 宮下ルームスタッフ
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