発達支援つむぎ 武蔵野「染め物体験から伝わる思い」
2023.01.20
#発達支援
子どもも大人もワクワクする12月になりました。
2022年に開所した発達支援つむぎ 武蔵野ルームの放課後等デイサービスでは、中高生の子どもたちが日々様々な取り組みを通して地域と関わっています。その中で、手作りおもちゃの作成や季節イベントのお手伝いの依頼など、近くの武蔵野どろんこ保育園との関わりも増えてきました。今度は日頃の感謝を込めて、放課後等デイサービスから保育園へ何かクリスマスプレゼントをしようということになり、普段、園で使用しているものを贈ることに決めました。いろいろと話し合った結果、保育園の子どもたちが散歩グッズを入れている「子ども用ナップザック」を染料で染めた生地を使って製作することに決定しました。
使用する染料は、コールダイオールという低温(30℃以上)で手軽に染めることができ、柔らかい優しい色がでるECO染料です。布にビー玉を包んで輪ゴムで縛り、その根本が白くランダムな丸い模様がでる「輪っか絞り」。マーブル模様がでる「マーブル染め」や布の一部をつまんで染める「タイダイ染め」など、いろいろな手法を駆使して布を染めていきました。
スタッフと一緒に染めながら、布を縛る方法によって完成する柄が変わることに気づき、なぜ模様が変わるのかとスタッフに質問したり、美術が得意な部分を活かし、色を複数選択し柄の大きさを考えながら模様を工夫する姿が見られました。単色よりも2色など複数色で染めるのが一番きれいなデザインになることもわかりました。
何かに自ら気づいたり、表現したり、作り上げたりする過程で、自分で選択し考える力が養われていきます。
染め終わり完成したものを見て、「宇宙と星座が広がっているみたい」「みんな使ってくれるかな」と、柔らかい表情を見せながら、嬉しさを表現する姿も見られました。
こうして様々な色や模様に染め上げた布を使い、子どもたちが散歩に行く際にボールや砂場道具を運ぶ小さなナップザックに仕上げ、サプライズのプレゼントにする予定です。
受け取る子ども、製作した高校生ともにあたたかい思い出になるはずです。
2023年も働く意欲や自己決定を尊重し、一緒に楽しく様々な活動を行っていきます。よろしくお願いいたします。
文責:発達支援つむぎ 武蔵野ルーム職員
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