発達支援つむぎ 武蔵野「好きなものを通してひらがなや図形に親しむ」
2024.02.16
#発達支援
年長の子にとっては児童発達支援つむぎ 武蔵野ルームで過ごす時間も残り数か月になりました。これから始まる小学校生活に向けてつむぎスタッフは「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(※)」の1つである数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚を取り入れた遊びに取り組んでいます。
年長のA君「ぼくは、ひらがなが書けないから」とひらがなを書くことに苦手意識があり、自分の名前を書いてほしい時はいつもスタッフにお願いしていました。まずはひらがなを書くことを楽しんでほしいと思ったスタッフは、A君が好きな電車のカードを見ながら名前を書いてみることにしました。ドクターイエロー、はやぶさなど好きな電車の名前が次々と出てきます。最後には京王線とスタッフが書いたら京王井の頭線と自分から言葉をプラスしてひらがなを書くことを楽しんでくれました。
図形を使った創作遊びでは、はさみを使用し大小さまざまな丸や三角、四角を作り、そこから何ができるかを一緒に考えてみました。初めに丸と三角でアイスクリームと簡単な形をつくると、次は「家をつくってみよう」と四角と三角で家を作り始めました。最後には煙突をつけ接続部分に小さい三角をつけるこだわりまで表現でき、立派な家を完成させていました。
苦手なことをただやってみてと促すだけでは子ども達にとっても面白くない、つまらない時間になってしまいます。どうしたらやってみたいという気持ちになってくれるかを考えたときに子どもたち一人一人が持っている「これが好き」という気持ちが行動につながっていくと思っています。これからもつむぎ 武蔵野ルームでは子ども達のそれぞれの気持ちに寄り添い、好きから広がる世界を大切にしていきたいと思います。
※「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」とは、厚生労働省の「保育所保育指針」に示されている小学校入学前までに育みたい資質や能力を、10項目の視点から具体的な姿として表したものです。小学校教育との接続においても子どもの育ちを具体的に共有するためのキーワードとなっています。
文:発達支援つむぎ 武蔵野ルームスタッフ
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