発達支援つむぎ 新羽「夏の思い出 ~遊びを通して子どもの育ちをみる~」
2021.09.30
#発達支援
夏の厳しい暑さが和らぎ、秋の気配を感じるようになった8月のある日、新羽どろんこ保育園ではお祭りごっこや水遊びなどの活動が行われ、発達支援つむぎ 新羽ルームの子どもたちも一緒に活動しました。お祭りごっこでは年長組が中心となり作成した、焼きそばやお面、ペットショップ、恐竜ショップなど様々な屋台が並び、お店屋さん役とお客さん役に分かれて遊びました。
いつもと園の雰囲気が異なる様子に驚く子もいましたが、保育園の子どもたちが「いらっしゃいませ」と威勢よく呼び込むと、ゆっくり近づいていき、商品を選んで買っていました。恐竜好きな子は、恐竜をたくさん買うなど思い思いに楽しむ様子が見られました。お祭りごっこの日から子どもたちの中では買い物ごっこがブームとなり、自分で商品やお金を作り、「いらっしゃいませ」と友だちを誘い、「これください」「どうぞ」と言葉でやりとりしながら遊ぶことが増えました。友だちが買い物ごっこで遊ぶ様子を見て、興味を持ち、買い物ごっこで遊ぶ子がどんどん増えていき、初めは自分から参加しなかった子も少しずつ友だちの遊びに参加してやりとりが広がっていきました。
このような買い物ごっこでは商品を想像して作ること、たくさんの商品の中から買いたいものを選ぶこと、指差しや言葉で買いたいものを相手に伝えること、看板やお金を使用することでひらがなや文字に親しむことなどひとつの遊びの中でも多くの育ちが見られます。一人ではできない遊びなので、自然と友だち同士のやりとりが生まれ、友だちとの遊びも広がっていきます。
水遊びではシャワーの下に立ち、水を浴びたり、ホースで水のトンネルを作ったり、ペットボトルや容器に水を入れたりと子どもたちそれぞれが水を使って楽しむ姿がありました。
水を使って遊ぶ中で水を手や足で触り、「冷たい」「温かい」という温度の違いに気づいたり、水の流れを見て太陽の光に反射した動きの違いに気づいたりと様々な発見がありました。また、水の流れを見たり、水の移し替えをしたりと子どもが好きな遊びを繰り返し行うことで集中力が高まっていきます。好きな遊び、興味を持った遊びから友だちが遊んでいる道具や遊び方に興味が移り、友だちの真似をしながら遊びが発展していきました。
道具を使いながら遊ぶことによって手や手首の動かし方、水の量を目で見ること、手首の角度を調整しながら目で見て量を調整することなど様々な体の使い方を遊びながら経験していきます。このような遊びの経験がスプーンの操作や一口量の調整、両手を使って着替えるなどの生活動作にもつながっていきます。
このように様々な遊びの中から子どもたちの育ちをみていくと、様々な発達に繋がっていくことがわかります。これからも子どもたちが興味を持ったことを楽しみながら育ちを見守っていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ 新羽ルーム
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