発達支援つむぎ 新羽「育つ力」

2021.12.03

#発達支援

過ごしやすい季節になり、発達支援つむぎ 新羽ルームでは散歩に行くことが増えてきました。公園までの道中は、風で舞う落ち葉を見ることや小川の観察など、子どもたちそれぞれのペースで向かいました。友だちがしていることに興味を持ち、みんなが集まっているところに行き、友だちの様子を見て少しずつ遊びに参加するという一面も見られるようになってきました。

小川を観察
    
遊具で遊ぶ子どもたち
              

先日、プランターで「はつか大根」を育てるために近くの園芸店に土を買いに行きました。初めて行く園芸店では

楽しそうに草花を見てまわる子や土の袋に書いてある絵を見て教える子、買い物の手伝いを率先して行う子など、私たちが想像するより様々な表情を見せていました。

種まきでは重たい土を職員と一緒に持つと「重たいね」と自然と言葉にしており、何気ない動作の中で「重たい」という感覚がわかり、言葉にして表現していました。種まきではとても小さい種を一粒ずつ蒔く子、手のひらに乗せてもらったら全部一緒に蒔く子がいました。最後にじょうろで水をあげると「いつになったらできるな?」と完成を心待ちにしていました。

買い物に向かう子どもたち
  
土の袋を運ぶ子ども
                     

野菜や花を育てる活動の中には野菜が収穫できた、花が咲いたと感じる「達成感」や、友だちや先生はどうやって水をあげているのか、虫は集まっているかなどを見る「観察力」、今度は違うものを作りたい、自分でやってみたいと思う「挑戦意欲」、種からどんな植物が出てくるのかを考える「想像力」などたくさんの目に見えない感情や心の働きのような力も育ちます。

生活や遊びのどんな活動でも知識などの認知能力だけでなく、「達成感」「観察力」「挑戦意欲」などの数値化できない非認知能力も育っています。一見、毎回同じ遊びをしていると感じる場面でも非認知能力の育ちを考えると小さな変化が見えてきます。一人一人のやりたいと思う活動を大切にし、野菜の完成を楽しみにしながら一緒に過ごしていきたいと思います。

水やりする子ども
  

文:発達支援つむぎ 新羽ルーム 職員

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