発達支援つむぎ 新羽「水を使った遊びの広がり」
2022.09.02
#発達支援
今回の発達支援つむぎ 新羽ルームのブログは、7月の晴れた日に園庭で水遊びをした様子をご紹介します。
水場の上からは、ペットボトルに穴を開けたものにホースをつなげてつるし、手作りのシャワーから水が降ってきます。全身で水を感じたり、足や手を伸ばして水に触れたりと水の冷たさや体にあたる感覚を楽しみます。洗面器を持って水を受け止めようとしますが、風でシャワーが揺れるため同じ場所にいてもなかなか水が溜まりません。水の動きを目で見ながら洗面器を動かして水を受け止めていきます。目と手を同時に動かすことで、協応動作を育むことができます。「こっちの方が入るかな」「なかなかいっぱいにならないね」等と子ども同士で言い合い、場所を移動したり持ち方を変えたりと工夫しながら水を受け止める姿も見られました。
職員がお玉で水をすくってじょうろに入れていると、興味を持って真似をする子もいます。じょうろの口は小さいので周りにこぼれますが、諦めずに何度も挑戦します。道具を使って遊ぶことで、道具の使い方や力の入れ方が育まれます。食事の時にスプーンでうまくすくえない時などは、遊びの中でスプーンやお玉などを使うことで自然と使い方が身についていきます。
石鹸で泡遊びも行いました。絵の具を入れるときれいな泡のできあがり。泡をすくったり手につけたりと感触を楽しみます。「見て見て、緑になっちゃった」と緑色の泡がついた手を見せていました。泡がなくなると「泡ちょうだい」と職員のところにもらいにいきます。職員が「泡はいかがですか」と泡屋さんになりきると、絵の具を指して「ピンクがいい」と言ったり、手で大きさを示しながら「このくらいください」と言ったりして言葉や物のやり取りも行いました。
水場の近くには野菜を育てているプランターがあり、水場でくんだ水をトウモロコシにあげる様子も見られました。水をあげるだけでなく葉っぱや土にも触れてみます。土の上を虫が歩いているのも見つけました。
水遊びというと水に触れるイメージが強いですが、水に触れながら他の感触に触れてみたり、植物や生き物を見たりと興味や遊びが広がっていきます。なかには水にあまり興味のない子もいますが、無理に水遊びに誘うことはせず、職員や他児が遊ぶ様子を見ているうちに少しずつ水に興味を持ち、自ら水に近づく、触ってみるという変化が見られました。また、好きな道具やおもちゃを使いながら水遊びをすることで、直接手で触ることが苦手な子も水に親しむことができました。今後も子どもたちが楽しめる水遊びの環境を作るとともに、水遊びでの変化について追っていきたいと思います。
文:発達支援つむぎ新羽ルーム職員
発達支援つむぎ 新羽ルーム施設情報を見る