発達支援つむぎ 新羽ルーム「秋の戸外遊び」

2022.12.02

#発達支援

今回のブログは、発達支援つむぎ 新羽ルームの秋の戸外遊びの様子を紹介します。マンスリーコースでは、併設している新羽どろんこ保育園の活動に混ざりながら戸外に出て、自然に触れて遊んでいます。現在所属されている1歳児から5歳児までのお子さまの中で、今回は1歳児の遊びに注目してみたいと思います。

園庭に出ると葉っぱ、石、どんぐり、栗など自然の素材がたくさん落ちています。Aちゃんはどんぐりを見つけると嬉しそうにギュっと手に持ちます。職員が竹の上を転がすと、その様子をジッと見てから竹がたくさん置いてある場所に行き、職員の真似をして竹を持ち上げようと何度も挑戦していました。

竹を持ち上げようとしている子ども

職員と協力して竹を組み立てると、「どんぐり転がし」がスタート。職員の「よーいどん」の合図でどんぐりを転がし、どんぐりが転がる様子や竹の節に当たって良い音が鳴る様子を楽しみます。どんぐりを転がすたびに職員の顔を見て、職員が「できたね」と言葉をかけると笑顔になることから、達成感を感じている様子が見られました。

どんぐりを転がす様子

職員が「もう1回」と声を掛けると、どんぐりを拾いに行きます。初めは転がったどんぐりを探すのに時間がかかっていましたが、何度か繰り返すとすぐに見つけることができるようになりました。興味を持ったどんぐりから職員が実際に遊んでみることで、楽しそう、おもしろそうといった遊びの意欲を引き出し、動きの模倣や遊び方の広がり、遊びの共有といった他者と一緒に遊ぶことの基礎が築かれていきます。

どんぐりを拾う子ども

Bくんは拾った石を泥水の中に投げ入れ、泥が跳ねる様子を楽しみます。泥に入った石は見えなくなるので近くにある石を次々に投げ入れていきます。

泥水の中に石を投げ入れる

職員がバケツやお椀を近くに置いてみると、そのお椀を使って泥水をすくって流す遊びに変わりました。水の流れていく様子を真剣な表情で見ています。職員が「~しよう」と声を掛けて遊びに誘うのではなく、近くに遊びの道具を置くだけで、どのように道具を使って遊ぶか試行錯誤しながら遊びを変化させていました。また、お椀やお玉などの道具を使って遊ぶ中で、手首や前腕の動かし方が発達し、生活動作の獲得にもつながっていきます。

お椀で泥水を救う子ども

子どもたちが興味を持ったものから職員が遊びの見本を見せたり、遊びの環境を作ったりすることで「この道具で遊んだ」「この遊びをして楽しかった」という経験を積み重ねていき、そこから「また遊びたい」「道具を探しに行ってみよう」という遊びの意欲を引き出し、主体的な遊びにつなげていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 新羽ルーム 職員

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