発達支援つむぎ 新羽「遊びの中で数量や図形、言葉を学ぶ」

2023.01.06

#発達支援

戸外での活動は、子どもたちの社会性や道徳性が身についたり、生きものや植物とのふれあいが経験できたりします。今回はそれに加え、発達支援つむぎ 新羽ルームの戸外活動で、数量や図形に関する興味を引き出したり、言語の獲得につなげたりする様子をお伝えします。

カップを重ねる子ども

乳児グループでの戸外活動の中で、砂場遊びを行った時の様子です。同じ大きさのカップを重ねてみたり、手で砂を容器に入れて砂の移し替えをしたりしながら、カップの形に興味を示すことや、砂の量の調節を行っていました。

「何の食べ物かな」と聞くと、「ぎゅうどん、いただきます」と言って、食べる真似をしていました。また、スタッフが持っているスコップを使おうと手を伸ばした時に「なに?」と聞くと、「ちょうだい」と言葉で伝える様子が見られました。乳児期の砂場遊びを行う中で、数量や図形、言葉で伝えたい気持ちなどを、子どもたちは自然と学んでいることがよくわかる一コマでした。

何を作ったか、話をする子どもたち

幼児グループでの戸外活動の中で、砂場遊びを行った時の様子です。スコップを使い容器に砂を入れ、その上に葉っぱを乗せます。乳児期での砂場遊びで数量や図形を学ぶことで、スコップを使ってこぼさないように砂を入れることや、葉っぱの形を理解して砂をご飯、葉っぱをトッピングというように見立てています。「何作ったの?」と聞くと、「ごはん」と答えます。「なにごはんかな」と聞くと迷っていましたが、隣の子どもが「たまごかけごはん、エビチリ」と言うと、「たまごごはん」と言っていました。大人からだけでなく、子どもからの言葉で言葉が広がっていく様子が見られました。

水やりする子ども

こちらは、園庭で育てている野菜に水やりをしている時の様子です。自分たちで運びやすい容器を探して、水を入れてプランターがある場所まで運びます。事前に、同じ場所に水をあげると野菜がしなびることを伝えましたが、この日は水の量の調節が難しく、一箇所に水をあげていました。成功体験だけでなく、子どもたちは失敗した経験から「次は少なく入れよう」と学んでいくことができます。水やり後、使っていたお鍋に葉っぱを入れて料理を作り始めました。他の子どもが「これ」と新たに葉っぱを持って来ると、「葉っぱもういらないよ」と子ども同士でやり取りする様子が見られました。

お茶の注ぐ子ども

遊びの中だけでなく、普段何気なく生活している中にも数量や図形に触れる機会はたくさんあります。こちらは散歩から帰ってきた際に、お茶を飲もうとしている様子です。コップやお茶の入れ物の形を理解し、コップが倒れない場所を自分で探して置きます。お茶の量を自分で調節し、こぼさないように一人で上手に入れることができました。自分でお茶を入れることができた達成感から、その後も普段の生活の中で自分からお茶を汲む様子が見られています。

日常の中で、いつも使っている物の数や形、大小などに目を向けるきっかけ作りをし、数量や図形などへの関心や感覚が高まることを目指し、これからも見守っていきます。

文:発達支援つむぎ 新羽ルーム 職員

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