発達支援つむぎ 新羽「あかちゃんが生まれる」

2023.06.30

#発達支援

春に生まれたヤギの赤ちゃんたちがすくすくと育ち、子どもたちが「あかちゃんおおきくなったね」「あかちゃんこっちおいで」と言いながら子ヤギと関わり、子どもたちから「あかちゃん」という言葉を耳にする機会が増えました。「あかちゃん」に興味のアンテナが向いている子どもたちに、妊娠中のスタッフが『うちにあかちゃんがうまれるの』という本を読みながら、命が生まれることについての話を行いました。

絵本を読むスタッフ

スタッフが大きくなったおなかを見せながら「先生のお腹にはあかちゃんがいるの」と話し始めると、スタッフの顔とおなかを見比べながら不思議そうな顔をしていました。絵本の写真と本を読んでいるスタッフのおなかが同じであることに気づくと、不思議そうにしていた顔から一転、スタッフの声に耳を傾け、真剣に話を聞いていました。「みんなもお母さんのおなかの中にいて生まれてきたんだよ」と伝えると、「ぼくのいえにもあかちゃんがいる」「レモンちゃん(ヤギのお母さん)もあかちゃん生んだ」と、身近な自分の経験を話と繋げていました。また、絵本を指さして「赤ちゃん出てきた」と言い、命が生まれることについて感じとっている様子がありました。

お腹の赤ちゃんの話をするスタッフ

絵本を読み終え、妊娠中のスタッフのおなかを触るときには、「ドキドキするね」「あかちゃんはいっているね」と言いながら恐る恐る触る子や「なでなでしてあげる」とすでにお兄さん、お姉さんになった気分でお世話をするようにおなかを触っている子がいました。おなかを触り終えると別のスタッフに「せんせいのおなかにはあかちゃんはいっている?」と聞きにくる子がいました。「せんせいのおなかにはいないんだ。Aくんのおなかには何が入っている?」と聞き返すと「ぼくのおなかにはごはんがはいっている」と大事そうに自分のおなかを撫でていました。

お腹を触る子どもたち
 

命が生まれることや命の大切さについてそれぞれが自分で考え、感じるひと時になりました。これからも子どもたちの興味を広げながら命の大切さや体の仕組みについて知る機会を作っていきたいです。また、実体験を絵本と掛け合わせることで子どもたちの理解が深まります。これからも、実体験で学ぶことを大切にしながら絵本や会話の中で経験を積み重ねていく支援を大切にしていきたいです。

 

文:発達支援つむぎ 新羽ルーム 職員

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