発達支援つむぎ 新羽「様々な泥遊び」

2023.09.29

#発達支援

暑い日が続く中、発達支援つむぎ 新羽ルームでは、併設している新羽どろんこ保育園の子どもたちと一緒に園庭で思いきり水遊びをして過ごしました。水をたくさん使う分、園庭のいたるところに泥の水たまりができていきます。水遊びは好きでも、泥は汚れるというマイナスのイメージやドロッとした感触を気持ち悪いと感じて苦手な子は少なくありません。泥遊びが好きな子も苦手な子も様々な形で行った泥遊びの様子をご紹介します。

泥を手で触るのに抵抗がある子は、おたまや竹の棒などを使って間接的に触ります。泥のかたまりをすくったり潰したりしながら泥を使って遊ぶことに慣れていきます。スタッフが泥団子を作ると、指先で触ってみようと挑戦する姿が見られるようになりました。「ざらざらするね」「つめたい」と言葉や表情で触った感覚を表現します。泥団子を水たまりに投げ入れてみると、泥水が大きく跳ねて体にかかります。汚れることよりも水が跳ねることのおもしろさやもっと跳ねさせたいといった意欲が上回り、自分から泥を掴んで投げ入れるようになりました。

泥だらけの子ども

泥遊びが好きな子は泥の道も楽しんで歩きます。泥の道は滑りやすいため、転ばないように歩くのも一苦労です。足で踏ん張りながらバランスを取って進みます。手押し車で泥の道に挑戦する子もいます。車輪を泥に取られてなかなか進みません。押してもなかなか進まない時に、引いてみると動かしやすいことに気づきました。

手押し車を押す子ども

泥で工事現場をイメージする子は、シャベルで泥を掘り、手押し車に乗せて泥を運びます。場所によって泥が柔らかいところ、硬いところがあり、力加減を調整しながら掘り進めていきます。

シャベルで泥を掘る子ども

水遊びをしていた時にたらいに泥を少し入れてみると、あっという間に水が茶色になりました。ドロッとした感触がないので感触が苦手な子も色水として遊びます。透明のコップに入れると「コーヒーみたい」「チョコ味だよ」とジュース屋さんが始まりました。また、泥団子を見ると「たこやきみたい」と言う子もいます。パックに並べ、「マヨネーズもかけよう」と言い、黄色い絵の具をかけて完成しました。「いらっしゃいませ」と呼びかける姿は、お祭りのたこ焼き屋さんのようでした。

泥水をすくう子ども

約2か月間、水や泥に触れる機会を作ることで泥への抵抗感や苦手意識があった子も、様々な形で泥遊びを楽しめるようになりました。泥を触ることによる手先の刺激や力の調整、全身運動というような運動機能の発達が促されるとともに、「ざらざらする」といった感覚を表現する力、食べ物や工事に見立てる力などが身についていきます。園庭だと水道があるため、すぐに洗い流せることがわかると泥遊びへの抵抗感が下がり、泥遊びをするようになった子もいました。少しずつ暑さが和らいでいきますが、夏の期間で終わりにするのではなく、季節を感じられる素材を取り入れながら泥を使った遊びを継続して行っていきたいと思います。

文:発達支援つむぎ 新羽ルームスタッフ

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